レジ袋有料化、最前線では何が起きていた? コンビニ店員に聞いてみた

コンビニは社会実験に最適の場!?

 現時点でのレジ袋有料化に対する思いは三者三様。このドタバタはしばらく続きそうだ。では今後、事態はどうなっていくのだろう?  大手コンビニチェーン2社を経て、現在はコンビニ研究家として活動する田矢信二氏は、このように予測する。 「主要チェーンだけでも国内の店舗数は5万店以上ですから、全国民に訴えたい施策のとき、コンビニを使うことはスケールメリットが大きい。セルフレジの普及に合わせ、いずれは全チェーンのレジ袋がバーコード管理になると思います」  レジ袋のバーコード管理というと、今年3月に開業したJR山手線の新駅・高輪ゲートウェイ内の無人コンビニでは早くもレジ袋がバーコード管理に。もしかすると、レジ袋有料化を皮切りに、大手コンビニの無人化も進む? 「現状は厳しいです。今のコンビニはamazоnやメルカリなどネット商品の扱いも多く、公共料金の支払いができるのも当たり前に。加えて、いかに少数で効率よく店舗運営するかが勝負です。ですから、専門特化した業態ならともかく、コンビニの便利なサービスをすべて標準装備した無人化は先の話になるでしょう。それより、立地に合わせたセルフレジ店舗と縮小型無人化店舗の導入が優先です。それに、レジが遅いとキレたり、不機嫌になる人がいますが、自分でやってみると案外、時間がかかるものです。そんななかでのレジ袋有料化ですから、現場の方のご負担は相当なものだと思います」(田矢氏)
レジ袋事変

おおむね3円で出揃った有料レジ袋の値段。各社、それまで使っていたレジ袋の種類も7 種類から3種類になど、絞り込みを行っている

趣向を凝らした「レジ袋有料化」PRを行うチェーンも

 そんな折、加盟店の負担を軽減すべく、コンビニ本部も有料化の周知に工夫を凝らしていた。 「目立ったのがナチュラルローソンとミニストップ。前者は伊坂幸太郎さん、吉本ばななさん、筒井康隆さん3人の小説を印字したレジ袋を作り、すぐ捨てられてしまうレジ袋に意識が向かうよう期間限定で無料配布していました。今後、レジ袋を広告的に使ったり、アニメやミュージシャンとコラボした期間限定のマイバッグなんかも出てくるでしょうね。また、ミニストップは特定の店舗で可燃ゴミ袋を店舗のレジ袋として使用する実証実験を行っていました。食品ロス削減などと並行して、こういったエシカルな取り組みは、新・買い物時代のトレンドになります」(同)  成熟期を迎えたコンビニ市場。その一方で、人件費や物流費の上昇、24時間営業の揺らぎという構造上の問題を抱えるコンビニ業界。今後、国際的な世論を受け、エシカルな方向にシフトするにせよ、本部と加盟店の連携は、これまで以上に必要になってくるだろう。
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コンビニでキレる人は普段の怒りを吐き出している?
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