アフターコロナ、会社員はフリーランスを希望する人も!? 収入不安定なのになぜ

会社員 コロナウイルスの猛威はいまだ衰えが見えず、世界での感染者数は1000万人を突破してしまった。  当然のことながら経済への影響は大きく、国際通貨基金(IMF)の見通しでは、2020年の世界全体の成長率はマイナス4.9%。2009年リーマンショック時のマイナス0.1%をはるかに凌ぐ事態となることはほぼ確実となっている。世界恐慌に次ぐような最悪の事態になるのではという予測もあり、状況は芳しくない。  今後の生活に不安を抱える人も少なくないなか、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会がまとめた最新調査「フリーランス白書2020」の結果が非常に興味深い内容となっている。  コロナ禍におけるフリーランスと会社員の意識の変化と差が現れており、今後の働き方を考えるうえでのひとつのヒントとなるかもしれない。 (2020年4月22日から5月29日にかけてインターネットで調査を実施。有効回答数は1723人。内、フリーランス、パラレルキャリア活動者は1611名)

収入が減ったフリーランスが7割以上

 そもそもコロナショックはフリーランスと会社員の収入にどの程度影響を与えたのだろうか。  コロナウイルスの影響により、収入が減ったと回答したフリーランスは74.4%。会社員で収入が減ったと回答した人は32.1%なので、フリーランスの方が倍以上に多い。やはり、フリーランスと会社員ではフリーランスの方が収入が不安定なのは否めないだろう。  フリーランスの結果を職種ごとにみると、「美容ファッション系(28名)」「金融保険系(5名)」がそれぞれ100%と全員が「収入が減った」と回答している。それ以外の職種でもおよそ半数~9割以上が「収入が減った」と回答している。  唯一「エンジニア・技術開発系(191名)」だけは「収入が減った」と回答したのが48.2%と半数を下回っている。「エンジニア・技術開発系」はコロナの影響が少ない職種と言えるのかもしれない。もっとも他の職種と比べればということにすぎず、半数近い人が収入減に直面していることは事実だ。

大半のフリーランスが今後も仕事を継続したい

 会社員よりもコロナウイルスによる影響が大きいフリーランスであるが、「アフターコロナに向けて、フリーランス・パラレルキャリアとしての働き方を継続したいか」という質問に対して、85.8%が「継続したい」と回答している。  「継続したくない」と回答したのは、全体の2.1%のみ。収入が減ってはいるものの、だからと言ってフリーランスよりも安定している会社員になりたい、雇用されて働きたいと考える人は非常に少ない。  なぜ多くの人がフリーランスを続けたいと思うのだろうか。フリーランスを継続したいと答えた人を対象に、選択肢を提示し理由を複数回答してもらっている。その結果は大きく二つの動機に分類することができる。  一点目としてはフリーランスの自由度があげられる。「働く時間や場所が自由だから(70.4%)」「業務を柔軟に変えられるから(46.5%)」「煩わしい人間関係が少ないから(38.3%)」という3つの回答からは、収入が多少減ったとしてもフリーランスの自由度の高さは簡単には手放せないということが伺える。  もう一点は、自分の技能と裁量で状況を切り開いていける点だ。「自分の技能を充分に発揮できるから(64.8%)」「頑張り次第で収入を増やすことができるから(52.1%)」という2つも多くの人が回答している。コロナで収入が減ったといっても、今後の自分の裁量次第では持ち直しすことができると考えている人も多いようだ。
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将来についての不安が大きいのはむしろ会社員?
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