投信の達人投資家たちは、コロナショックでも慌てずマイルールに従うのみ!

信頼できるアクティブ型に集中して長期積み立て

kumatam氏のポートフォリオ

kumatam氏のポートフォリオ

「いろいろなファンドに投資してきましたが、長期的に積み立てしているのが『ひふみ投信』と『セゾン資産形成の達人ファンド』、『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』という3つの投信。ひふみ投信には約5万円、セゾン投信には計2万円を毎月積み立てています」  そう語るのは個人投資家のkumatam氏。インデックス型を中心に積み立てを行う投資家が多いなか、彼がこれらのアクティブ型に積み立て続ける理由は「信頼のおける運用理念や方針を明確に示しているから」だという。 「さらに、これらの投信は投資家向けのセミナーを頻繁に開催しています。運用はプロにお任せというのが投信の基本ですが、このようにお金を預ける相手を“信頼できるか否か”を最重要視しています。たしかに手数料はインデックス型よりも割高ですし、TOPIXなどの指標に連動する投信に負けた年もある。それでも、これまで1000万円以上の評価益を出しています」

価格が下落しても「買い増すか」と前向きに

 ひふみ投信には8年で878万円を積み立て、現在の評価金額は1595万円に。セゾン投信には11年で計476万円を積み立て、これまでに350万円の利益が出ているという。 「コロナショックのように市場の乱高下が起きても、売却という考えには至りません。これまでの経験上、市場全体の暴落時は売却ではなく、購入に動いたほうが勝つ確率が高いことを感覚的に知っているからです。このように積み立て投資を続けると、基準価格が上昇すると嬉しいのはもちろん、価格が下落したときでも『じゃあ買い増すか』という前向きな気持ちになれる。精神衛生をいい状態に保てるのも、積み立て投信のメリットだと思います」
ひふみ投信

【ひふみ投信】
コロナショック下においては純資産総額の30%以上となる2000億円を現金化。アクティブ型ならでは柔軟な対応によって大損失を免れた

【虫とり小僧氏】サラリーマン兼個人投資家 ’05年にインデックス型投信への積み立てを開始し、現在はブログ「いつか子供に伝えたいお金の話」にて投信の運用状況や評価を綴る 【竹内弘樹氏】投資信託・株初心者アドバイザー ライフパートナーズ代表。「やさしい投資信託のはじめ方」運営。著書に『マンガでまるっとわかる!投資信託の教科書』(西東社) 【kumatam氏】サラリーマン兼個人投資家 ブログ「未来への投資日記」にてひふみ投信、セゾン投信の運用状況のほか、投信関連の記事を執筆。Twitterは@investor__z 【竹内弘樹氏】投資信託・株初心者アドバイザー ライフパートナーズ代表。「やさしい投資信託のはじめ方」運営。著書に『マンガでまるっとわかる!投資信託の教科書』(西東社) 【佐々木裕平氏】ファイナンシャルプランナー 金融教育研究所代表。「普通の人のためのお金の増やし方」を楽しくわかりやすく伝えるのがモットー。著書に『投資信託 超入門』 <取材・文/松嶋三郎>
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