米FDAが緊急承認したコロナウイルス抗体検査キットが日本上陸
新型コロナウイルスの感染が拡大し始めてから、早くも数か月が経った。この間、どこか体調が優れず、「もしかしてコロナに感染したのでは」と不安になったことがある人も多いのではないだろうか。
しかし、PCR検査や抗原検査はそう簡単に受けることができないのが現状だ。原則として無症状では検査してもらえないうえ、気になる症状があって医療機関に相談しても、すぐに検査できるわけではない。
そうした中、ウイルスの抗体について簡単に調べられる米FDAが緊急承認した検査キットが一部の医療機関で利用できるようになったという。筆者も早速検査を受けてみることにした。
メディカルエクスポート合同会社が輸入販売を開始したのは「qSRAS-CoV-2 IgG/IgM Cassette Rapid Test」という抗体検査キット。米セレックス社が開発したもので、今年4月1日に米国食品医薬品局(FDA)から緊急使用認可を取得している。
日本ではおよそ30の医療機関が検査を導入している。そのうちの一つである九段下駅前ココクリニックの石井聡医師は、「これまでは測定結果が安定しない製品も多く、導入をためらっていた。今回は精度の保証された検査キットなので、患者さんの声に応えて導入することにした」と話す。
検査方法は至って簡単だ。採血をして、血液と専用の希釈液を検査用のキットに垂らすと、およそ15分で結果が判明する。
筆者は、緊急事態宣言の間も仕事で外出していることが多かった。体調が優れず、咳が出ることもあったので「もしかして感染してしまったのでは」と疑ったことが何度かある。
今回の抗体検査でも、陽性になってしまうのではないかと心配していたが、結果は陰性だった。