コロナが変えた日本人の「恋愛・結婚」観。相手に求める条件の変化が明確に

コロナで恋活・婚活を休止した人が多数

 新型コロナウイルス感染拡大後の「交際・結婚意欲の変化」に関しては、20~39歳の約3割が「交際相手が欲しい気持ちが強まっている」と回答した。しかし新しい出会いには消極的な人が多い。全体の7割が「現在恋活・婚活をしていない」と回答し、そのうちの64%は「コロナウイルスの影響で現在活動を休止している」と答えている。  コロナウイルスが感染拡大し始めた2月~3月頃から、婚活パーティなどのオフラインでの活動が休止となったことなどが大きな理由だと考えられる。再開予定は「ウイルスの感染拡大が完全に終息した後」という意見が多く、初対面の人と出会う恋活・婚活には、まだ消極的な姿勢が続きそうだ。

今後は「不特定多数の集まりは控えたい」

 「新型コロナウイルス終息後の恋活・婚活方法の変化」について聞くと、20~39歳の結婚意向ありの人のうち24%が「変化がある」と回答している。これまでとは違い「不特定多数が集まる場所は控えたい」と考える人が少なくないようだ。  感染を防止するため、オンラインでの活動に積極的な回答も多かったが、株式会社エウレカの代表取締役石橋準也氏は「オンラインとオフラインでは、そもそも恋活・婚活における役割が違うので、どちらかすべてが内包することはないと見ている」とコメントした。  オンラインで出会っても、デートに行ったり、いざ結婚しようと考えるまでの過程には、必ずオフラインでのコミュニケーションが必要になってくる。未婚化による少子化も深刻化しており、厚生労働省が6月5日に発表した2019年の人口動態統計(概数)によると、出生数は86万5234人。出生率は2006年から上昇傾向が続いていたが、16年から4年連続での低下となっている。  コロナウイルスの感染拡大により、国民は経済活動だけでなく恋愛における活動も停止せざるを得なくなっている状況で、今後の未婚化・少子化がさらに心配される。 <文/ミクニシオリ>
1992年生まれ・フリーライター。ファッション誌編集に携ったのち、2017年からライター・編集として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を寄稿しながら、一般人取材も多く行うノンフィクションライター。ナイトワークや貧困に関する取材も多く行っている。自身のSNSでは恋愛・性愛に関するカウンセリングも行う。
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