bee / PIXTA(ピクスタ)
狂喜乱舞のコロナ相場。株も為替も原油も金も予測不能に動く市場で溺れかけた投資家諸兄も多いことだろう。しかし、そんななかでも勝利を収めた投資家たちがいた。その秘訣を大解剖!
「
僕、ドラゴンクエストモンスターズスーパーライトってソシャゲで日本一になったことがあるんです」
こう話すのは「
kc@投資家・ドラクエW・ロマサガRS(現在はkc@廃棄前提おじさん)」のアカウント名で、相場の雑感やソシャゲネタ、ちょっとしたエロネタなどを呟いている専業投資家のkc氏だ。「ソシャゲ日本一」は熱意だけで成し遂げられるものではない。実は、
3000万円も課金して勝ち取った称号だという。それだけ投資で荒稼ぎしてきた人物なのだ。
「大学生時代にスロットで結構な額を稼いでいたんです。代打ちを立てたりして組織的に……。けど、スロットで一日に稼げるのはせいぜい10万~20万円。もっと稼げる方法はないか?と思い始めたときに出合ったのが株でした。
スロットで稼いだ400万円を元手に学生時代から投資を始めて、そこから20年間、投資一本で生きてます」
もちろん、すぐに株で食えるようになったわけではない。数年間は増やしては原点まで減らし……を繰り返したという。好転したのは’12 年のこと。
「年末に自民党が政権を奪取しましたよね。その直前に外資系証券で働く友人が『これからは絶対、株高だ!』と興奮気味に話してたので、
安値で放置されていた銀行株やゲーム系、バイオ系の新興株を買いあさったんです」
結果、10年足らずで資産は10倍に。
今や資産は2億円超。その勢いのまま、コロナ相場でも荒稼ぎしたという。
暴落時のダウ先物売り日銀介入時の日経先物売買で2000万円
2月後半以降のコロナ暴落相場では、週末土日も取引可能なIG証券の”サンデーダウ”でもたびたび急落。週末の悪いニュースで週明けに暴落する傾向が強かったこともあって、kc氏は週をまたいでダウ先物CFDの売りを持ち越して週明けの先物寄り付き前後で決済するトレードで稼いだ
「2月末から始まった暴落局面では、ひたすら
NYダウ先物に連動するCFDを売りました。なかでも
鉄板だったのは、週末のNYダウCFDの売り。売りを週明けまで持ち越すだけで、大きな値幅が取れた。大損するリスクもなかったし。というのも、国内の指数CFD取扱業者の取引開始時間は朝7時(夏時間)で、先物取引のレギュラーセッションは8時45分(プレオープンは8時)。つまり、
CFDなら先物が寄り付くまでに約2時間の猶予がある。先物が動き出す前に、利食いか損切りか判断できるんです。おまけに、今はIG証券が土日の取引も可能な
“サンデーダウ”をオープンしている。普段は薄商いでほぼ動きませんが、コロナ相場では土日も大きく下げることが多かったので、『週明けの寄り付きから大きく下げるな』と予想することができた。売り持ちポジションだけでなく、週明けにCFDを売り増して、先物の寄り付きまでに決済するだけでも簡単に1~2%の値幅を取れたんです」