毎年0.4%の炭素を耕作地の土壌に加えることが、地球温暖化の解決につながる!?
地下湖に莫大な量のCO2が蓄積されている!?
人間が放出しているCO2の45%を減らせばいい
この場合はたまたま地下湖に蓄えられたが、もしそこに微生物がたくさん住んでいたとしたら、それは地中の有機分として土に蓄えられていただろう。
一つは植物と微生物の共生の中に、炭素を含ませることができる。自然の摂理に沿って行われる農業は、土に炭素を蓄積させる優れた方法だ。
それは土に炭素を届けていく方法の一つだ。しかし今の地球温暖化で相手にしなければならない量は桁違いだ。どれほどの量なのか、ここでIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の2013年データにもとづいて示してみよう。
単位がどでかい「億トンの炭素」だが、人間が放出しているのが89億トンで、陸上と海域に吸収されているのが49億トン、地球を暖めてしまう温室効果ガスとしてのCO2が40億トンだ。つまり減らすべき量としては89億トンのうちの40億トンになる。
これはつまり、45%を減らせば良いことになる。
次にいよいよ地球温暖化問題に入っていきたいのだが、「CO2の問題は陰謀だ」というような懐疑論を否定しなければならない。ここでは簡単に実力の差を問うことにしよう。
「地球を温暖化させているのは○○だ」といったようにCO2以外の原因を唱える人が多いが、「地球温暖化は起こっていない」とする人はさすがに少なくなった。その原因をCO2以外に求める説が多いように思う。
しかし地球は熱源である太陽からの距離のせいで、地表の平均温度はマイナス18℃の氷の惑星のはずだった。ところが今の地表の平均温度がプラス15℃であるのは主にCO2の温室効果のおかげだ。
その差を33℃も温めたCO2の温室効果は抜群だ。これほどの「横綱級」の存在と比べて、他の「温暖化の要因」が温める効果とはどれほどのものだろうか。
もうこの時点で温暖化の現実を認めるのなら、「勝負あった」と言えるだろう。
ハッシュタグ
