コロナ流行で妊娠を延期・休止する女性が続出。2021年の出生数は70万人を割り込む可能性も。

妊婦 育児情報サイト「ベビーカレンダー」は6月8日、「コロナ禍における第2子以降の妊娠」の調査結果を発表した。新型コロナウイルスによる先行き不安が2人目の妊娠に与える影響を調べた。  「2人目の妊娠を希望する」との回答率は、新型コロナウイルス流行前には47.7%だったのに対して、流行中には39.1%にまで落ち込んでいる。コロナ禍のため「妊娠を諦めた」と答えた女性も28人いた。  調査は今年5月23日~24日に実施。ベビーカレンダーのサービスに会員登録し、2016年5月23日~2019年5月23日に出産し現在妊娠中ではない女性を対象とした。703人から回答を得た。

約6割が「妊活や不妊治療を一時休止した」

 新型コロナウイルス流行前に妊娠を希望したと答えた女性に「新型コロナウイルス感染拡大の影響により、妊活の状況や今後の妊娠への考えに変化があったか」を質問した。  「とても変化があった」は15.4%、「まあ変化があった」は22.0%と、合わせて37.4%が「変化があった」と回答。さらに具体的な変化を聞いたところ、「妊活や不妊治療を一旦休止した」(57.2%)が最も多く、「妊娠を諦めることにした」(22.6%)が続いた。妊娠を希望していた女性の3割超が妊娠を休止・延期したり、諦めたりしていることが分かった。  調査リリースには第2子以降の妊娠を延期したり、諦めたりした女性から理由が寄せられている。理由をまとめると、「新型コロナウイルスが母子に与える影響が不安」「妊婦健診の家族同伴や立ち会い出産ができないこと」「ライフスタイルの変化」に分けられる。  母子に与える影響を心配する女性たちからは、次のような声が上がった。 「妊婦になると薬が飲めないし、胎児への影響が怖いから」 「新型コロナウイルスの特効薬やワクチンがないなかで妊娠・出産することは、母体にも生まれてくる赤ちゃんにもリスクが大きいと思ったため」 「妊娠中に何かあったら怖いので、新型コロナウイルスが収束するか、きちんとした治療方法が判明するまでは妊娠したくないと思ったから」

在宅ワークをしてみて、「もう1人は無理」と思った

 家族の同伴や立会い出産ができないことを理由に挙げる人も少なくない。 「立ち会い出産や、産後入院中に家族の面会ができないのはネックだと考えた。また、病院がコロナ対応で忙しく、産科にリソースが足りないのではないかと不安なため」 「妊婦が新型コロナウイルスに感染するリスクと、妊娠した場合に子連れで健診に行くことへの不安、出産時の立ち会いや面会ができないことへの不安があるため」  また、ライフスタイルの変化で妊娠を延期した人も。 「住んでいる地域で感染が広がりつつあったため、3月初旬から地方の実家に私と息子だけで帰省。4月から2人目の妊活を始めるつもりだったが、そもそも別居になってしまったので妊活を延期せざるを得なかった」 「新型コロナの影響で保育園が休園になり、自宅で子どもを見ながら在宅ワークをしなければいけなくなった。そのストレスが大きく、もう1人子どもがいたらもっと大変なのだろうと絶望的な気持ちになったため」  そのほか、「経済的な不安が増えたため」という意見も挙がっている。
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出生数が70万人を割り込む可能性も
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