質疑時間の制限が近づく中、全く質問に答えない安倍総理に対して、宮本徹議員は改めて総理にTwitterデモが示した国民の声に対する受け止めを問いかける。その質疑は以下の通り。
宮本徹議員:「私は先ほど総理にお伺いしたのは、これだけたくさんの方がTwitterで、著名人の方が、まで含めて市民・国民が意思表示したかつてない事態ですよ。これをどう受け止めているのかということを伺ってるんです。その点をお伺い、答えてください。」
安倍総理:
「
あのー、 先ほど答弁した通りであります。(
赤信号)」
宮本徹議員:「全く国民の怒りをですね、全く国民の怒りにですね、
答えてない。
国民の声に耳を傾けるつもりもない。そういう姿勢にですね、国民はますます今度の検察庁法を通そうということに危惧を持つと思いますよ。検察庁法の改正案は撤回すべきだということを強く申し上げて質問を終わります。 」
総理は「
先ほど答弁した通り」と平然と述べているが、先ほど確認した通り、総理は先ほども
質問には全く回答していない。露骨に答弁を拒否しており、
赤信号とした。
結局、宮本徹議員が検察庁法改正に抗議するTwitterデモ500万件の受け止めを4分間にわたって2回質問した結果、安倍総理は回答にあたる言葉を一言も述べなかった。
最後に、冷静に考えてみてほしい。
やましいことがない人間がこんな振る舞いをするだろうか?
この
質問に全く答えないという総理の行為自体が検察庁法改正は内閣による検察への人事介入を目論んでいることを如実に示しているのではないか。
<文・図版作成/犬飼淳>
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@jun21101016
いぬかいじゅん●サラリーマンとして勤務する傍ら、自身の
noteで政治に関するさまざまな論考を発表。党首討論での安倍首相の答弁を色付きでわかりやすく分析した「信号無視話法」などがSNSで話題に。
noteのサークルでは読者からのフィードバックや分析のリクエストを受け付け、読者との交流を図っている。また、日英仏3ヶ国語のYouTubeチャンネル(
日本語版/
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仏語版)で国会答弁の視覚化を全世界に発信している。