説明責任果たさず有権者にコロナ対策チラシ配布のカニメロン菅原前経産相、地元事務所に「お叱りの電話」殺到か
小池百合子東京都知事が提唱した「いのちを守るSTAY HOME週間」その初日となった4月25日、東京・練馬区内の世帯に届けられた新聞各紙朝刊に、あるチラシが折り込まれていたことがちょっとした騒動となっている。
折り込みチラシは、公職選挙法違反(有権者買収)疑惑が向けられているにもかかわらず、これまで一切の説明責任を果たしていない菅原一秀前経産大臣のもの。今回のチラシにも選挙区内で長年に渡って蟹・メロン・香典などを配ってきた自身の公選法違反について一切、釈明や説明の言葉は見当たらない。
『すがわら一秀 新時代政経レポート327号 2020.04 命をまもる政治 新型コロナウイルス緊急経済対策 第1弾108兆円!第2弾を急げ!』と題されたチラシには「ひと目でわかるコロナ対策」として各問合せ先などが印字されている他、疑惑発覚後に取りやめた朝の駅頭活動の写真が掲載されている。
菅原は公選法違反疑惑が週刊文春で報じられた昨年10月、前月に就任したばかりの経産相を辞任し開会中だった秋の臨時国会衆院本会議を全て欠席、今年1月20日の通常国会召集日に衆院自民党控室で囲み会見を行ったものの一連の疑惑には一切答えていない。
毎日行ってきたと喧伝する朝の駅頭も一向に再開せず、例年出席していた練馬区内の行事なども軒並み欠席と有権者の前に姿を見せていなかったが、その裏では有力支援者の自宅を訪ねてまわり「秘書に嵌められた」「小池百合子の都民ファースト陣営の策動」などと被害者面で弁明して回っていたことが判っている。
〈参照:|“「秋元議員が注目されるから大丈夫」!? 菅原一秀前経産相を甘やかす練馬区支援”者たち>、“国会欠席で雲隠れの「カニメロン」菅原一秀前経産相、被害者ヅラで弁明の日々か”|ともにHBOL〉
並行して選挙区内では肩書きを「前経済産業大臣」と変更した新ポスターへの貼り替え作業が進められた。
その一方で、菅原の態度に業を煮やしたのか菅原のポスターに「×」テープが貼られたり新ポスターが破られたり剥がされた事例も報告されている。
今回のチラシ配布は、同時期にやはり公選法違反疑惑が追及されていた河井克行前法務相と妻の河井案里周辺への検察の捜査が進み、世間の関心が新型コロナウイルスに向けられる中で、どさくさに紛れて東京9区での政治活動アピールを始めたということなのか。
説明責任を果たさないまま選挙区内での政治活動再開
ポスター張り替えも、いたずら相次ぐ
1
2
ハッシュタグ