上の項目にも通じるが、オンラインでのコミュニケーションだからこそ、「わかってもらって当然」という態度はよろしくない。
「今日は体調が悪い」「集中したいからこの時間帯は連絡が取りにくい」など、チームメンバーに対して今自分がどんな状態か、どんな気持ちでいるかを伝える必要がある。対面でないので、自分の言葉で伝えないと相手はわからない。いかに自分が仕事をしやすい状態をつくれるかは、在宅勤務でも求められるスキルだと思う。
筆者が参加しているプロジェクトのSlackでは、「子どもが休んでいるので◯時以降に本格稼働」や「夜作業します!」などのやりとりが盛んだ。相手の状態がわかれば対応のしようがあるし、しっかりと伝えてくることで自分が信頼されていると思える。
対面でのコミュニケーションと同じように、オンラインでのやりとりでも雑談は必要だ。仕事に向き合う時には徹底的に向き合い、そうではない時には仕事から離れる。
仕事を頑張ろう、集中しようと思えば思うほど、力が入ってしまい残念な結果になってしまう。そんな時には雑談をして余計な力を抜くことが有効だと筆者は経験から学んだ。
筆者はSlackで雑談専用のチャンネルを設けており、メンバー間では「コンビニで売っているこのお菓子が美味しい」や「今日のランチは自分でこんな料理をつくった」など、一見すると仕事と全く関係ないコメントが飛び交っている。
在宅勤務では「人に会えなくて寂しい」との悩みを挙げる人がいるが、それはこうした緩いやりとりが不足してしまうことに原因があるのではないだろうか。リラックスするゆとりを設けることで、在宅勤務に楽しさを感じられるようになる。楽しさを見いだせれば、続けられるようになる。
いかに働きやすい環境をつくれるかは、在宅勤務をする上では大切なことだ。長時間座っても疲れにくい椅子を買ったり、身長に合ったテーブルを用意したりすることは有効な手段となる。
またお金がかかることなので可能であればだが、仕事スペースとプライベートのスペースが分けられると良い。
現在ワンルームに住んでいる人なら、1LDKの物件に引っ越す。居室では仕事をして、寝室はプライベートの空間に充てられる。オンとオフの切り替えはしやすくなる。今後在宅勤務の流れが進んだら、住まい選びも変わってくるかもしれない。
以上、筆者が思う在宅勤務を続けられるコツをお伝えした。個人の性格や職場環境の違いがあるので、参考にできるところをぜひ採用してもらえたら嬉しい。
<文/薗部雄一>