米在住内科医が提言。日本も直ちに大規模な新型コロナウイルスの検査を実施し、真の感染の広がりを把握せよ
いつになれば正常に戻るのか
日本が避けられないこと
新型コロナウイルスの感染が中国以外の国へも広がり始めたとき、日本は最初に影響を受けた国の1つです。ところが現在、先進国の中で最も影響を受けていない国の1つ。その理由として「検査が少なすぎること」、さらに「日本は、他の国に比べて感染者の件数が著しく少ない「誤った安心感」につながる可能性がある」とニューヨークタイムズやビジネスインサイダーを通じて多くの専門家が批判しています。
日本でも、今すぐに大規模なテストを始めて真の感染の広がりを理解し、必要に応じて緩和など適切な措置をとることを期待します。
<文/大西睦子> 内科医師、米国ボストン在住、医学博士。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部付属病院血液・腫瘍内科にて造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。08年4月から13年12月末まで、ハーバード大学で、肥満や老化などに関する研究に従事。ハーバード大学学部長賞を2度授与。現在、星槎グループ医療・教育未来創生研究所ボストン支部の研究員として、日米共同研究を進めている。著書に『カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側』(ダイヤモンド社)、『「カロリーゼロ」はかえって太る!』(講談社+α新書)、『健康でいたければ「それ」は食べるな』(朝日新聞出版)がある。
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