5分でわかる、韓国社会を震撼させた大規模ネット性犯罪「n番部屋」事件の詳細

テレグラム

Thomas Ulrich via Pixabay

 新型コロナウイルス感染症が全土を脅かすなか、韓国で「n番部屋事件」が世論を怒りに震わせている。  事件の主犯である「博士」は、「テレグラム」と呼ばれるSNSサイトの鍵が掛かったチャットルーム内で、全裸の女性が「私はあなたの奴隷」と言いながら卑猥なポーズをとったり、女性自らが自傷行為や性行為に及んだりする動画を公開しており、このチャットルームへの入室料を仮想通貨等で取得していた。 ★事件の詳細を綴った動画  動画の女性らは、逮捕された「博士」に脅迫され、性暴力の被害を受けたという。被害にあった女性は最低でも70名を超え、その中には16名の未成年も含まれている。  「n番部屋事件」とはどんな事件なのか。加害者は誰で、被害者は誰だったのか?

「n番部屋事件」の経緯

 事件の始まりは2018年。SNSサイト「テレグラム」内に開設された「1番部屋」から「8番部屋」の団体チャットルームが密かに注目され始めた。この「テレグラム」というサイトは、ドイツに本社がある会社が運営しており、そのセキュリティーの高さから、麻薬の密売や売春斡旋等の非合法な取引の場にも利用されていた。  団体チャットルームを開設したのは「カッカッ」というハンドルネームを持つ者。このチャットルームを通称「n番部屋」と呼んだ。  カッカッは、Twitter上に顔を隠して裸体をアップしている女性を探し出し、彼女たちにハッキング用のリンクを送り付け、そのリンクをクリックした女性たちの個人情報を入手したうえで、「警察に通報する」、「家族に連絡する」と彼女たちを脅した。そうされたくなければ、カメラの前で卑猥な行為をしろと強要した。女性が拒否すれば、全裸写真を彼女の家族や知り合いに無差別に送り付けた。この被害者の中には、女子中学生が多く含まれていたという。

歴代管理者から、逮捕された「博士」に継承されるまで

 2019年2月、カッカッは部屋の管理と運営の権限を「ウォッチマン」というハンドルネームの男に移譲しネット上から姿を消す。この頃から、「n番部屋」と類似したチャットルームがテレグラム内に乱立するようになる。この過程では、女子中学生をモデルとして誘い出し実際に性犯罪に及んだ例もある。テレグラム内の「n番部屋」はまさに無法地帯と化していた。  同年7月には、「博士」というハンドルネームの男が登場。この男はテレグラム内で、かつてカッカッが製作した猥褻動画の販売を始めた。また自らも動画の製作に乗り出した。Twitterに「女性、高額アルバイト」の募集広告を出し、応募してきた女性からはまず、モデルの仕事に必要だと偽り、彼女たちの住民登録票と一緒に写った自撮り写真と、報酬の振り込み先と称し口座番号を聞き出した。  その後、女性をテレグラムに誘導し、別の人格としてテレグラム内でスポンサーを偽り、「数百万ウォンやる」と偽り彼女たちから裸体や半裸体の写真を強制的に入手。要求をどんどんエスカレートさせていった。もし途中で彼女たちが拒否しようものなら、家族にこの事をバラすと脅迫し、被害女性らは断る術もなく、「博士」の言いなりとなり、卑猥な行為をカメラの前で強要され続けた。  「博士」はこれらの動画を、自身が管理する「n番部屋」で売り出す。  チャットルームへの入場料は、「ハード部屋」で25万ウォン(約2万5千円)、「高額後援者部屋」が60万ウォン(約6万円)、「最上位等級部屋」に至っては150万ウォン(約15万円)となる。決済は仮想通貨であるビットコインとモナ。チャットルーム入室の際には住民登録票の認証もさせた。
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韓国SBSが犯人の顔写真と氏名を公開
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