AI時代にビジネスシーンで注目される「SQ」って何? 鍛えるために必要なのは?

 ビジネスで使える心理術を紹介する本連載。今回は、IQやEQに続いて、今後活躍する人に求められる知能指数について解説する。それは、「SQ」と呼ばれるものだ。

対人関係の知性を表すSQ

脳のイメージ画像

photo via Pexels

 そもそも、IQは「知能指数」のことで、脳の処理能力が高いなど、おおよそ「頭のよさ」を定量的に評価したものだ。EQは「心の知能指数」のことで、自分や相手の感情をきちんと把握できていたり、自分の中に湧き上がる感情に流されずコントロールする能力のことだ。(IQが高いということは、『潜在的に「頭がいい」』ということであり、その能力が発揮できているかは話が別である)   そして、SQ(正しくはSI)は「Social Intelligence」の略で、「社会的知性」という意味であり、わかりやすく言うと、「対人関係の知性」とも言える。EQの提唱者ダニエル・ゴールドマンがEQに続いて、第3の知性として提唱したものだ。これは、人間の神経回路にある「社会脳」という箇所が強く関係してくる。  つまり、SQとは人間関係において、スマートに考えて行動できる能力のことだ。相手の感情を理解するEQ的な要素だけでなく、それに基づいて、こちらが意図する行動をするように働きかけるIQ的な戦略性の2つが合わさっている。

SQを構成する2つの要素

 例えば、仕事がなかなか進まなくて落ち込んでいる社員Aさんがいるとしよう。Aさんに対して、「こうすべきだ」というIQだけの発想ではなく、「なぜ、落ち込んでいるのか?」、「なぜ、仕事が進まないのか?」という話(心からの傾聴)をして相手を理解。SQとは、そのうえで「そういうことで落ち込んでいたのか。言ってくれてありがとう。じゃぁ、こうやったらできる? Bさんが得意だから手伝ってもらおうか?」と部下の気持ちを動かして行動を促せるだけでなく、他の人の協力を得ることもできる能力のことだ。  SQについて理解しやすくすると、大きく2つの要素にわけられる 1:「社会的意識」:他人について何を感じ取れるか?  相手の思考や意図、感情を読み取る能力や、全面的に心で傾聴する力、相手の感情に寄り添う能力。また、相手の非言語に現れる感情を読み取る能力も含まれる。 2:「社会的才覚」:そのうえで、どう行動するか?  相手のニーズに合わせて行動ができたり、自分や相手を交渉する能力。また、非言語的に相手を交渉する能力。
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これから重要視される「SQ」を鍛えるためには?
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