人を巻き込めるリーダーは、「5つの質問」を体で覚えている
頭で考えるより体で覚える
<相手を巻き込む5質問>
1.やってみてどうでしたか?
2.うまくいったことは何ですか?
3.うまくいかなかったことは何ですか?
4.どのように改善したいですか?
5.サポートを得たいことは何ですか?
過去の演習参加者の演習結果をふまえると、上の表の順番に5つの質問を繰り出すと、巻き込み効果が最も高いことがわかっている。最大公約数的なモデルといえる。相手によって例外はある。
頭であれこれ考えて、この人にはどの順番がよいだろう、あの人にはどの順番がよいだろうと考え始めてしまい、いつまでたってもロープレができなかったり、現実の場面で話法が繰り出せなかったら、何の意味もない。
まずは、モデル話法をいつでも繰り出せるようにしておいて、それが出来るようになったら、状況やトピックスや相手に合わせた微修正を加えていくとよい。
特に2つ目の「うまくいったことは何ですか?」の質問は、相手のモチベーションを上げ、5つの質問に対する返答を引き出しやすくする効果がある。この位置でできるよう、頭ではなく体で瞬時に繰り出せるように、反復演習することがお勧めだ。
感想の次に成果を聞く
<質問例>
・そのなかで、うまくいったことは何ですか?
・すばらしく取り組まれましたが、うまくいったと思うことは何ですか?
・苦労をされたと思いますが、そのなかでも達成感のあったことは何ですか?
【山口博[連載コラム・分解スキル・反復演習が人生を変える]第174回】 (やまぐち・ひろし)
モチベーションファクター株式会社代表取締役。国内外企業の人材開発・人事部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、現職。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社新書)、『クライアントを惹き付けるモチベーションファクター・トレーニング』(きんざい)、『99%の人が気づいていないビジネス力アップの基本100』(講談社+α新書)、『ビジネススキル急上昇日めくりドリル』(扶桑社)がある
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『ひとつの質問で合意形成できる! ビジネススキル急上昇 日めくりドリル』 ひとつの質問で、合意形成できる! 1日1問で確実にデキるようになる! 年間100社・5000人、20年以上実践してきた能力開発プログラム
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この連載の前回記事
2020.01.27
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