「身元がはっきりしている」からこそ根強い需要の「合コン」。低スペックでも活躍するには?<アラサー独女の婚活・恋活市場調査3>

いまだに健在の合コン

令和の合コン できればリアルで、出会いたい。  そう思った時、大人はあらゆるコネクションを駆使して「合コン」をセッティングするのである。  「マッチングアプリやSNSで手軽に知らない人とも知り合えるようになった現代で、合コンなんて本当にやってる人いるの?」  なんていう声も巷からは聞こえてくるが、そんなことを言っているのはすでに幸せまっしぐらな人か、初対面グループ飲みが苦手なコミュ障タイプの人かのどちらかだ。  合コンはいまだに、水面下ではあるものの、都会でも田舎でも日夜行われる、昔ながらの縁出会いの定石の一つだ。今回はそんな「合コン」について、令和の現状を解剖する。

街コンより安心な合コン、理由は「身元がはっきりしているから」

 合コンがいまだに重宝されるのには明確な理由がある。マッチングアプリやストリートナンパなど、新しく登場した出会いにはないものだ。  そう、それが「身元が割れている」という安心感である。  合コンは幹事を発端として、ほとんどの場合グループ内の誰かの知り合い同士が集まるため、友人の友人というポジショニングで知り合うことが大きなメリットだ。しかも、たいていの場合「母校の学友」や「会社の同期」などといった同じコミュニティ内の人間が集まって行われることが多いため、共通の話題にも繋がりやすい。アプリなどのネット出会いでよく心配されるような出会い詐欺に遭う心配は少ないため、男女共に安心して出会うことができるのが大きなメリットだ。  現在合コンが古い考え方のように見られるのは2つの理由がある。  合コンは「個の性格」を加味してセッティングされるものではないため、内面のマッチング率を重視した時には、出会える人数の少なさから満足度が低くなりやすい方法であるからだ。  さらに、マッチングアプリのような出会いコスパを下げた他の方法に比べると、一回にかかる時間、費用、内面のマッチング率のコスパが悪いように見えること。これらの理由から、他の出会いに比べて前時代的に見られることもある。が、知り合いのレコメンドという安心感を得ることができる出会いは、今のところ合コンか友人の紹介くらいしかないのである。
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合コンは「恋愛はオプション重視」なハイスペに特におすすめ?
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