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老後のために今から備えたいという人にとって、米国株は有力な選択肢。大化けが狙える個別株を血眼になって探し回らなくても、指数を買って寝ているだけで大儲けできた市場が米国株だ。しかし、かつては大きな資金を持たない投資家にとって、最低取引手数料が高い米国株投資はややハードルが高かった。ところが、’19年7月にネット証券大手3社が米国株の最低取引手数料を無料化し、投資環境は一気に改善した。
加えて、大手各社が取扱銘柄の追加を続けたり、注文方法のバリエーションを拡充するなど使い勝手を向上させている。源泉徴収ありの特定口座やNISA口座にも対応するようになり、確定申告の手間も省けるようになった。
「私が米国株投資を始めたころは手数料が高く、確定申告も面倒で、情報収集や注文の手段も限られていましたが、ここへきてこれらの不便が劇的に改善されました。始めるには絶好の時期といえますね」(専業投資家のたぱぞう氏)
①最低取引手数料が0円に
米国株は1株から買えるのがメリット。最低投資手数料が設定されていたころは、「手数料負け」したため少額投資のメリットが打ち消されていたが、’19年7月より最低取引手数料が無料化されたことで、手数料を気にせず資金に応じた投資額を設定できるようになった。
②取扱銘柄は拡大中
かつては米国株といっても、日本の証券会社からは一部の有名銘柄にしか投資できないことが多かった。しかし近年はネット証券大手を中心に取扱銘柄を続々と追加し、投資銘柄を増やしている。中でもマネックス証券は普通株だけで3270銘柄と、他社を圧倒する。
③注文方法も進化
株価を指定せずにそのときの価格で取引を成立させる成行注文と、価格を指定する指値注文に加えて、マネックス証券では思惑と逆に動いたときに速やかな損切りや利益確定ができる逆指値や、損失を限定しながら利益を伸ばすトレールストップ注文にも対応している。