令和の街コン、現状は「ローリスク・ローリターン」<アラサー独女の婚活・恋活市場調査2>

尖った人よりも「無難で減点が少ない人」

 では、街コンでモテる人とはどんな人だろう。TBS系列で放送されている『ナイナイのお見合い大作戦』という街コンモニタリングの番組を見たことがあるだろうか。見たことがある人はわかると思うのだが、番組と同様、街コンでは男女共に人気が数名に一点集中しがちだ。  それがどんな人かというと、「他の人よりも外見が良く、気が使える感じがする人」だ。街コンに参加する保守的で早婚願望のある人々から求められるのは、尖った面白さやアイデンティティではなく、クセがなく無難に空気が読めることなのだ。クセのないファッションセンス、無難な会話能力、平均的な体型であること。逆にこれさえあれば、ある程度街コンでは勝ち組として君臨することができるのである。  街コンでの出会いは、他の出会いに比べてもより平成初期的な恋愛観・結婚観を持つ人が多い。男性が前に出て、女性は一歩引く。親に求められるタイミングくらいでは結婚したいし、子供も早めに持つことが人生のゴールであり、安定であるという考え方だ。

街コン男女の特徴はコレ!

これが普遍的街コン男女だ。 街コンに来る男女の雰囲気はこんな感じだ。「別に普通の人とでいいから、普通に幸せになりたい」、そんな安定思考の人たちが、数ある出会いの中で街コンを選択しているように感じる。  これは例えば、「六本木」「恵比寿」など、東京でちょっとキラキラしている街のパーティに参加してもあまり変わらない。六本木で普段遊びまわるような人は街コンを選択しないのだ。  街コンに来ている人たちは、あまり恋愛に大してガツガツし過ぎていない人も多い。出会いたいけれど、とりあえず痛い目にはあいたくないという人は、まずは街コンを選択するのだ。座右の銘はローリスク・ローリターン。とにかく面白さよりも真面目な人と出会いたいなら、行ってみることをおすすめする。 <文・イラスト/ミクニシオリ>
1992年生まれ・フリーライター。ファッション誌編集に携ったのち、2017年からライター・編集として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を寄稿しながら、一般人取材も多く行うノンフィクションライター。ナイトワークや貧困に関する取材も多く行っている。自身のSNSでは恋愛・性愛に関するカウンセリングも行う。
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