今年もブームは一層拡大!? 2020年アウトドア業界トレンド大予測

 年々、盛り上がりが増しているアウトドアブーム。果たして、2020年はどのような話題がシーンを席巻するのか? アウトドアライターのPONCHO氏が今年の注目トピックスを紹介する。

見ごたえ抜群の部分日食

キャンプのイメージ

photo via Pexels

 まずはアウトドアに興味があるなら知っておくべき天文現象について。昨年末の12月26日に、フィリピン南海上で太陽に月が重なってリング状見える金環日食が見られたばかり。私が仕事でよくいくグアムではきれいな金環日食が見られたようで、その一週間前までグアムで取材をしていたので、少し残念だった。また、日本でも一部が欠けてみえる部分日食が観測された。  その部分日食が、今年6月21日の夏至の日にも、再び見られる。沖縄では84%、東京で47%が欠けるという。これはアフリカ北部、中東、インド北部、中国、台湾の帯状に渡る地域で見られる金環日食にともなうものだ。日本からは台湾への金環日食観測ツアーが開催されるようなので、一足早い夏休みを壮大な天文ショーで楽しむのもオススメだ。

東京五輪はアウトドア系種目に注目!

 さて2020年といえば、オリンピックイヤーである。いろいろな課題、問題が未だ山積しているが、ともかく開催される。アウトドアということでいうと、今回の東京オリンピックではスケートボードやサーフィン、スポーツクライミングといったアウトドア系の競技・種目が加わった。いずれの競技にも日本人選手でメダル獲得が期待されている選手がいる。  なかでもスポーツクライミングは、日本が世界最強を誇っている。だが国際スポーツクライミング連盟が、日本の代表選手選考中にも関わらず、代表選手を決定、通告してきたことで混乱が生じている。  日本代表になるべく努力を積み重ねてきた選手にとってはさらなる試練に直面しているが、多くの選手が高レベルで伯仲しているが故の自体ともいえる。だからこそ東京オリンピックでは、注目、期待が集まることは間違いない。そしてこれを契機に、日本人のみならず、世界のクライマーの創造力あふれる技を見て、クライミング、そして岩、山を楽しむ人が増えることを期待している。
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災害対策や環境保護を促すアウトドアブーム
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