米国では大手食品メーカーも参入、「植物ベース」のハンバーガーの安全性は!?

インポッシブル・バーガー

インポッシブル・バーガー

 米国では「インポッシプル・バーガー」「ビヨンド・バーガー」など、食肉を使わない「植物ベース」のハンバーガーが人気となっている。  その背景にあるのは地球温暖化の問題。畜産は温暖化を促進するうえ、水や土地、飼料を大量に消費して非効率。だから「植物から直接肉を作るほうが効率的」だというのがその考え方だ。タイソンやスミスフィールドなど、大手食肉メーカーも植物ベースの肉の開発・販売を始めている。

ベジタリアン、ビーガンだけでなく肉食を減らす「フレキシタリアン」が増加

 日本では最近、「健康のためには筋肉が大事」だとして「良質のたんぱく質である肉を食べよう」と特に高齢者に肉食を勧めるTV番組が目につく。しかし欧米では、温暖化、動物愛護、健康志向などの理由で肉食を積極的に減らそうとする「フレキシタリアン」と呼ばれる人が増えてきているという。1年に1回、1週間に1回など、個人や地域、学校などで「ミートレスの日」を作り、食肉の摂取を減らそうとする動きも活発化している。  フレキシタリアンの人々はベジタリアン(菜食主義者)やビーガン(酪農製品なども食べないベジタリアン)と違って、肉食を否定しているわけではない。そんな人々にとって植物ベースの肉は、本物の肉に近い味や香りや食感、あるいは本物の肉より栄養価が高いなどのメリットを提供するものとして開発されている。

インポッシブル・バーガーとビヨンド・バーガーのコンセプトの違い

ビヨンド・バーガー

ビヨンド・バーガー

 インポッシブル・バーガーは、本物の肉のような香りと色、食感で「肉を使っていないのに血の滴るようなバーガー」として話題となった。その秘密は、色素添加物として使われている「大豆レグヘモグロビン」という物質。本来大豆の根粒に含まれているこの物質を、遺伝子組み換え酵母によって製造している。  インポッシブル・バーガーがたんぱく質原料として大豆を使っているのに対し、ビヨンド・バーガーはえんどう豆、緑豆、ソラマメなどを原料としている。また、「遺伝子組み換えを使用しない」「抗生物質やホルモンを含まない」ことをコンセプトとしてあげている。
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「大豆レグヘモグロビン」の安全性
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