勝ち組投資家が白熱討論60分! 田畑昇人 VS HATが語る“トレーダーの流儀”
為替、株、仮想通貨。一攫千金を夢見てトレードに挑むも、勝ち残れる人はごくわずか。「市場参加者の90%以上は負ける」とさえ言われるほど厳しいのが、マーケットの実情だ。それでも利益を生むトレーダーは何を考え、どのようなマインドでいるのか。’15年、大学院在学時に出版した『
東大院生が考えたスマートフォンFX』が累計10万部を超えるベストセラーとなり、2冊目として12月20日に『
武器としてのFX』を発売した著者・
田畑昇人氏と、ビットコイントレーダーとして名を馳せる
HAT氏(
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田畑昇人氏
日次利益億超え! ビットコイン界の超大物トレーダー
田畑:HATさんは仮想通貨の人、というイメージですけど、為替でも稼いでいたんですか?
HAT:私がトレードを始めたのは大学3年の頃になります。途中から仮想通貨メインに移行しましたが、先に手をつけたのは為替です。トータルの戦績は、最終的には2000万円くらいのプラスでした。
田畑:FXの大学デビュー組。僕と同じですね。
HAT:当時は
2ちゃんねるの市況2板にある
ドル/円スレに常駐していたんですが、そこで有名だったのが「
クソポジチェッカー」。田畑さんが1冊目の本で解説していた
オアンダのオープンポジションです。
田畑:オアンダが2ちゃんねるでも話題になっていたとは、知りませんでした。でも当時、雑誌や本で言及されることはほとんどなかったですよね。僕は大学の同期から教わってオアンダを使い始めました。
HAT:オアンダでストップが多いところって確かに狙われるんですけど、レンジ相場だと効かなかったりしますよね。「これって使えるのか……?」という不安もあったときに田畑さんの本を読んだんです。
田畑:ありがとうございます。
HAT:オアンダのオープンオーダーを基本にしたEA(自動売買)を作ったりもしましたよ。
田畑:それはすごい。
HAT:経済指標の発表予定を先回りしておいて、ボラティリティの高まる時間はトレードしないようにしていたのも前著と同じだったかも。
田畑:ボラは重要ですよね。僕の考え方ですが、
ボラの高いとき=市場の非効率性が高まっているとき。経済指標のサプライズや大きな材料があると、市場の非効率性が高まる。それを効率的な市場に戻しにいく動きがトレンドだと思っています。前著では「指標発表時には触らない」のがマイルールでしたが、今ではそれが織り込まれていく様が確認できたら、積極的にポジションを取りにいってます。