2020年、押さえておくべきビジネス用語。「ESG」と「D2C」、2つの3文字に注目

米国ではアマゾンを脅かすとまで言われる「新業態」?

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米・マンハッタンにキャスパーがオープンした仮眠スポット「ドリーマリー」のオフィシャルサイト。ECの印象が強いD2C企業だが、近年、実店舗を構える流れが加速している

 米小売業で「ダイレクト・ツー・コンシューマー(D2C)」と呼ばれるネット直販ビジネスが急成長している。マットレスを扱う「キャスパー」は、ネットだけで注文・購入ができる仕組みを導入。価格を高級寝具メーカーの半値以下に抑え、業績は好調だ。ユニコーンの仲間入りを果たし、アマゾンをも脅かす存在として注目を浴びるが、D2C急成長の背景を、ファッションやテックの業界事情に精通するライターの角田貴広氏が説明する。 「D2Cは、顧客との直接的な繋がりに重きを置くビジネス形態で、SNSの作り手と使い手のコミュニケートをしたり、ECサイトで消費者動向を把握している。顧客と繋がるには、他社とどう違うのか差別化する必要があるが、D2C企業は自社の特徴をはっきりと言語化することで、消費者が共感できるストーリーを持っている。この対極にあるのが、大量生産・大量消費の近代型サプライチェーン。効率的に分業化し、低コストで商品を生産・販売してきたが、一方で生産者と消費者が顔を合わせることはなくなり、消費者のことを考えてモノづくりをしなくなった……。D2Cは、本来の生産者と消費者の関係を取り戻したビジネス形態とも言えます」

「職人気質」に活路あり? 日本型D2Cの可能性

 D2Cは近年、日本でも注目されてきたが、100億円規模のブランドは誕生していない……。 「日本のD2Cブランドは職人気質で、いい意味で慎重です。米国のD2CのようにIT企業のような成長を目指すのではなく、時間をかけてファンを醸成し、堅実に成長する。これこそが日本のD2Cの可能性でしょう」  日本流D2Cの未来に注目したい。 <取材・文/¥en SPA!>
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