神話「コカコーラで性器を洗うと性行為の後妊娠しない」/事実「そんな避妊法は存在しない!」
これは一番「神話」というか都市伝説性があり、興味深かった。実は筆者も学生時代にこの都市伝説は耳にしたことがある。これはもともと避妊法が現在のように確立されていなかった
アメリカで1950年から1960年代にかけて流行した都市伝説とのこと。
コーラの中の炭酸と砂糖が殺精子剤として機能すると信じられていた、とのことだが、
根も葉もないデマである。もともと敏感な膣内にコーラのような炭酸水を入れてしまうとそれ自体が悪影響になりかねない。
感染症や膣炎になる可能性もあるので絶対にそのようなことは行わないように、と注意喚起がされていた。
神話「膣は汚く臭うものだから清潔にしなければならない」/事実「膣は汚くない!」
日本においてもそうであるように、薬局やごくたまに下着店に行くと売られているのが「
膣洗浄剤」である。
メディアやポップカルチャーの中で膣や外陰部を清潔に保つ方法は声高に提唱されるが、
過度な洗浄は膣内のpHバランスを崩し、良質なバクテリアまでも殺してしまう。結果、感染症や膣炎にかかりやすくなってしまうということだ。むしろ膣が異様な悪臭を放つ場合はそれを
市販の膣洗浄剤やデオドラントで消さないで、直ちに医療機関に行くことだ。
自身の体の中で何が「正常」で何が「異常」か、知ることも自身のヘルスケアにとって大切なことである。会場には市販の膣洗浄剤が羅列され、その不必要性が強調されていた。
以上、その他にも都市伝説的な神話から婦人科の解剖学的な解説まで様々な「神話」が並び、とても教育的側面が強い展示となっていた。