内閣総辞職につながる公選法違反、政治資金規正法違反!?
「桜を見る会」追及チーム(座長・黒岩宇洋衆院議員)は11月15日、安倍事務所への公開質問状提出について記者会見した
この問題に関する野党追及チームの
黒岩宇洋衆院議員(座長、立憲民主党)らは11月15日、安倍事務所への公開質問状提出について記者会見。質疑応答で筆者は黒岩議員にこう質問した。
――内閣総辞職、あるいは議員辞職につながるような案件だと認識しているのでしょうか。
黒岩議員:少なくとも、公選法違反や政治資金収支報告書不記載の疑いがかけられた。事務所の人間が法に触れた場合でも大臣が辞任しています。これは総理自身、内閣総辞職に当然つながることだと思っています。
杉尾秀哉参院議員:まずはあれだけ説明責任を繰り返しているわけですから、説明責任をまず果たしてほしい。それができないのであったら辞職していただくしかない。
――下関市議会議員の約半数が「桜を見る会」に参加していたという情報を地元から聞きました。呼ばれたのは安倍派の人が中心で、敵対する林(芳正・元農水大臣)派の人は呼ばれなかった。こんな差別的対応をするというのは、「選挙で応援してくれそうな人を呼ぶ」という意味合いが強いように思いますが。
黒岩議員:下関市議選は「桜を見る会」の後ではなかったのですか。(統一地方選前半戦の山口)県議選が終わった後ですから。そうなると、山口の県議のツイッターに「前夜祭の場で安倍総理が統一地方選挙について触れた」とありますので、これは「市議選でよろしくお願いします」と言ったら典型的な選挙買収ですね。自分の陣営に有利不利というのも著しく不公平な話だと思いますが、あからさまな選挙違反だと思います。
下関市内の安倍首相の事務所
実際、
島田教明・山口県議会議員は
4月12日のブログで「桜を見る会」についてこう明記していた。
「朝イチ、島田のりあき事務所で所用を済ませて、東京へ。夕刻からは安倍晋三総理後援会のパーティに。統一地方選と参議院議員選挙のこと。そして秋からの幼児教育無初夏にも言及される。幼児教育無償化は関係者はもとより保護者にとっても悲願のこと。幼稚園保育園の理事長として、どの政権も幼児教育無償化には踏み込んでくれなかったことを思い浮かべながら、感慨深く総理のスピーチを拝聴」
なお下関市議選(2019年2月3日投開票)は統一地方選後半戦(4月21日投開票)の2か月前であったが、選挙の前でも後とでも、
選挙民に対する買収(利益供与)を禁じた公選法違反濃厚ということでは同じだ。
投票前に利益供与をして支援要請をしても(事前買収)、投票後に選挙でお世話になったことでご褒美をプレゼントしても(事後買収)、どちらも法律違反でアウトということだ。