無断キャンセル10回以上の多くが20代!?「とりあえず場所を確保するために予約」して店に現れず
近年、飲食店の予約を無断でキャンセルすることが問題視されるようになってきた。昨年末には、Twitterである美容家が「モテる男は3軒予約して2軒キャンセルする」と発言したことで炎上し、大きな波紋を呼んだのも記憶に新しい。
経済産業省が2018年11月1日に発表した「No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート」によれば、無断キャンセルによる年間損害額は約2000億円に上るという。
果たして、予約する側はどのような心境により無断キャンセルをしてしまうのだろうか。
飲食店向けの予約台帳システムを開発しているTableCheckは、11月22日に「飲食店の無断キャンセルに関する消費者意識調査」を発表した。調査は20~60代の男女1112人を対象に行われた。
まず、飲食店の無断キャンセルをしてしまう理由の第1位は、「とりあえず場所を確保するために予約(34.1%)」だった。
次いで「人気店なのでとりあえず予約(32.5%)」と続き、飲食店へ足を運ぶかどうか不確定ながら、とりあえず予約している実態が浮き彫りになった。
また、「予約したことをうっかり忘れた(30.2%)」という責任感の欠如や、「天気が悪く外に出るのが億劫になった(21.4%)」、「当日になって食べたいものが変わった(13.5%)」といった自分勝手さが目立つ回答も見られた。
次に、無断キャンセル時に利用していた予約手段を見てみると、食べログやホットペッパーなどの「グルメ予約サイト(50.8%)」が最も多い結果となった。
また、年代別に無断キャンセルの回数を聞いたところ、「10回以上」と回答した20代の割合は71.4%となっており、他の年代と比べて著しく多い結果となっている。「6~9回」でも30代が50%を占めた。若年層の方が無断キャンセルの回数が多いことがわかる。
グルメサイトを使えばスマホで気軽に予約ができる反面、うっかり予約を忘れていたり、他の予定が入ったことですっぽかしたりと、予約に対するマナーが欠けている側面が垣間見えた。
飲食店に対する迷惑を考えずに、簡単に無断キャンセルできてしまう状況を打破するためにも、デポジット制やキャンセル料金の請求などの対策が求められるのではないだろうか。
「天気が悪く外に出るのが億劫になった」という理由で無断キャンセルする人も
若年層ほど無断キャンセルの回数が多い
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