折り返し上地議長から連絡があった。
・上地議長
――統一教会講演会での来賓挨拶で台湾について触れていた
「9月の終わりごろ絆クラブ4人で行った。メインは台中市役所に行って副市長や各区長、各部署との意見交換や交流」
――視察名目で?
「そうです」
――議員として行った?
「公費ではなく自費で行ってきた」
――市議会のお金で行ったわけはないと
「はい、違います私費です」
――講演での発言内容を聴くと台湾での既成祝福式に参加したと?
「そこにも参加しましたけどね」
沖縄県知事選にも出馬した佐喜眞淳・元宜野湾市長やぎのわんシティFMの照喜名昇の姿も確認できる(世界和平統一家庭聯合會FACEBOOKより 1,2,3,4)
教団サイドがSNSに掲載した既成祝福式の写真を見ると各市議は
議員バッチを付けて参加したようだ。
――統一教会側からアプローチは?
「統一教会という感覚はないんですよ。向こうの理念が家族の絆・夫婦の絆。台中市役所の後に行ったのは高齢者の70歳前後のお爺さんお婆さんが再出発をするような」
――それが教団のイベントの一つである既成祝福だが
「それはちょっと判りませんけど、たまたま」
――普段から地区の教会とは交流がある?
「特別あるわけではない」
――呼ばれたら行くと
「そういうことですね」
――講演会の発言はリップサービスも含んでいた?
「そうそうそう、交流は全くないですよ」
――選挙協力は?
「これもないです。ほとんどないです、たまたま宜野湾でやったものだから」
しかし上地議長は、浦添市で開かれた稲森の同講演会にも出席したと来賓挨拶の中で話していた。
――統一教会ということは判っていたわけですよね
「いえ、統一教会という感覚はないんですよ」
――どういう団体かは調べないのですか?
「そうですねはい」
――私からの問い合わせで知ったと?
「そういうわけではない」
――背景はご存じだった?
「はい」
――沖縄でも相当な霊感商法被害があった
「そういうことはほとんど判らない」
――そういうところと議員が付き合うのは問題ではないか
「あくまでも夫婦、家族の絆」
――“向こう”の言っている上っ面のことだけで賛同する感じですか(笑)
「いやいや、そんな感じですね(笑)」
――今後も誘いがあったら出ると?
「日程さえ合えば別にいいんじゃないかと」
――地元の市議会の議長が来たら内部統制の手段として使われる
「統一教会そのものという気持ちで行ったわけはない」
――台湾では台中市役所に行ったついでに出てくれという話があったと
「そうですね」
――既成祝福式に出るために行ったわけではないと
「そうですね。飽くまでも交流、2泊で9月28日から前乗りして、市役所に行って、そのあと式に出て、一泊して帰国」
同教団の地区教会との交流について「特別あるわけではない」と答えた上地議長だが、2015年12月にも教団の講演会に山城議員、桃原議員と参加しており、継続して交流を持っている形跡がある。
台湾へは
私費で行ったと答えた上地議長。台中市役所での副市長などとの意見交換のために渡航したのであれば政務調査費・政務活動費として後日請求できる。宜野湾市議会の伝票担当者に確認したところ、宜野湾市議会では年度末に各会派から報告・提出があり、その中から精査していくという。請求された政務調査費・政務活動費は半年ごと、4月と10月に支払うという流れだ。絆クラブが議会に請求するかチェックする必要がある。