質問3点目は
総理自身の関与について。(首相官邸HPの映像では8:38〜9:00)
記者の質問内容は以下の通り。
記者:「事務所が対応されていたとのことですが、総理ご自身の関与は?」
この質問に対する安倍総理の回答。
安倍総理:「
これ、私総理大臣で、総理の職に全力投球しておりますから、これ、
入口で私が受付をするということは、もちろんありませんし、それは当然、えー、
事務所がずっとやっているということであります。(
赤信号)」
安倍総理は質問内容を理解できなかったのか、なぜか
聞いてもいない受付の話にすり替えており、
赤信号と判定した。
【質問】総理の関与の有無
↓
論点のすり替え
【回答】入り口の受付は誰か
質問4点目は参加者の実態について。(首相官邸HPの映像では9:27〜10:31)
記者の質問内容は以下の通り。
記者:「この会に参加される方はどんな方だという認識なのか。実際に会われる方とのギャップを感じていたのか。」
この質問に対する安倍総理の回答。
安倍総理:「
これ、いろんな方々が、叙勲を受けられた方々もおられますし、いろんな方々、
まさに皆さんの会社のですね、トップの方、幹部の方、あるいは、えー、
報道機関のキャップの方等、たくさん来られてますね。
でも、そういう方々だけではなくて、やっぱり市井の方々もですね、なるべく多く来られる。(
青信号)
あの、
私自身、そう接触する機会がありませんから、そういう意味においても、今までおそらく推薦をですね、えー、
与党にも、あ、
出していたんだろうと、えー、
こういうふうに思います。えー、そういう、まあ、
市井の方々、あー、
の中にも、それぞれ、えー、
地域で頑張っておられる方がたくさん居ますから、じゃあどういうふうに選ぶんだって、なかなか難しいところがあると思います。そういう中で、今までこういう方法が取られてきたんだろうと、こう思います。(
赤信号)」
質問は、
参加者の実態やギャップについての総理の「認識」という曖昧な聞き方をしているため、それに関係する認識を述べている1段落目の回答は
青信号と判定した。
だが、
質問をしている記者の会社のトップや幹部が参加していることをあえて明言しているのは、記者に対する牽制の意味合いが含まれているのではないか。
2段落目は論点をすり替えており、
赤信号と判定した。
【質問】参加者はどんな方か
↓
論点のすり替え
【回答】参加者の選び方
質問5点目は総理自身の関与について。(首相官邸HPの映像では10:31〜11:14)
記者の質問内容は以下の通り。
記者:「後援会の方々がセキュリティチェックもせず、開門より前に入られたとの報道があるが、ご認識は?」
この質問に対する安倍総理の回答。
安倍総理:「
私も詳細はそこは承知をしておりませんが、あのー、えー、
おそらくセキュリティの関係、えー、
においてですね、あのー、おー、えー、言わば
どういう形でやっていたかというのは、聞いてみないと分からないのでありますが、えー、まあ、
どこかでチェックしていたのかですね、あるいは、えー、
私を直接知っている事務所の者が確認しているものなので、そういうことだったのかもしれません。(
青信号)」
質問は、
開門前の後援会関係者のセキュリティチェック無しの入場についての総理の「認識」という曖昧な聞き方をしているため、それに関係する認識を述べている安倍総理の回答は全て
青信号と判定した。ただし、
前回記事でも紹介した通り、
安倍総理が開門前に後援会関係者と会場内で写真撮影をしていることは毎年の首相動静にも書かれている事実であることは付け加えておく。
また、11月8日の国会における田村智子議員の質問時の発言内容も改めて紹介しておく。
「今年は、”午前7時48分、総理は夫妻で新宿御苑に到着”。そして、”7時49分、昭恵夫人とともに地元の後援会関係者らと写真撮影”とあります。遡れば、毎年午前8時前に地元後援会関係者らと写真撮影されてるんですね。桜を見る会の開門および受付時間は午前8時30分です。
開門もしていないのに、会場で地元後援会の皆さんと記念撮影を毎年されておられる。これまさに
後援会活動そのものじゃないですか?」
質問6点目は参加者の偏りについて。(首相官邸HPの映像では11:14〜12:00)
記者の質問内容は以下の通り。
記者:「消費税増税がなされる中で公費が使われて、総理の地元の方など一部の偏った方が招待されていることについてのお考えは?」
この質問に対する安倍総理の回答。
安倍総理:「
昭和27年以来、ずっと続けて来られました。その間、消費税、何回か引上げられているわけでございますが、そういう間もずっと続いてきたということではないかと、こう思います。
人数が何人なら良いのか、ということでもあろうと思いますね。党との関係、あるいは推薦、えー、
できるということについても、これもずっと慣行として行われてきたことでありますから、そうした過去も踏まえてですね、今回見直しをするということにしたところでございます。(
赤信号)」
2段落とも論点をすり替えており、
赤信号と判定した。
◆1段落目
【質問】参加者の偏り
↓
論点のすり替え
【回答】会の歴史
◆2段落目
【質問】参加者の偏り
↓
論点のすり替え
【回答】参加者の適切な人数