週休3日制をいち早く導入したバー店主の提言「もうそろそろ、頑張るのはやめよう」

週休3日制を導入しようとする企業が続々と

お休み 最近、「週休3日」という文字が踊るニュースが増えてきた。大手企業では、ヤフー、アマゾン、マイクロソフト、アクセンチュア、ファーストリテイリング(ユニクロ)、佐川急便などがすでに導入したり、導入しようとしたりしている。  その波は、ITや通信、コンサルティングや流通など、さまざまな業界にまたがっている。その中身や思惑は少しずつ違えども、働き方や働かせ方が多様化してきている証だ。政府が提唱する「働き方改革」も後押ししていることだろう。  週休3日制を導入、試験実験や検討している企業を見ていくと、主に以下の3パターンに分けられる。 A:労働時間が減った分、給与も減る B:労働時間は減るが、給与はそのまま C:総労働時間と給与は変えない(例えば、1日の労働時間が8時間から10時間になるなど)  Aは、余った時間を育児や介護などに充てやすいというメリットがあるが、収入が減る、キャリアリスクがあるということがデメリット。  Bは、労働時間が減るのに給与が変わらないのはメリットだ。しかし、仕事量や成果目標が変わらないとすれば、時間あたりの労働生産性や効率性を1.25倍に上げなければならない。その意味で、労働者負担やストレスが増すことがデメリット。  Cは、休日は増えるけれども、その分、出勤日の労働時間が増えるだけ。  経営側がいろいろと苦慮しながら従業員に報いようとするなど、労働時間を減らすためにさまざまな工夫や業務改善に取り組んでいることは見てとれる。働く側からすると、ワークライフバランス、兼業・副業解禁、育児や介護に充てられるなど、働く自由度が高まる可能性はある。

俺が週休3日を先駆けて導入した理由

髙坂画伯のイラスト さて、俺が2004年に開業して14年間営んできたオーガニックバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」(通称「たまTSUKI」)は、当初は月曜定休の週休1日だった。2008年に定休日を日・月曜日にして週休2日へ。2012年には定休日を土・日・月曜日として、週休3日へと移行した。  当然、売り上げは下がった。それでも、少なくなった営業日を目指して来てくれるお客様がいた。そのため、営業日が減った分と比例して売り上げが減るわけではなく、その減り方はなだらかだった。  とはいえ、売り上げが減ることを受け入れての決断と実践。特に、土曜日を定休日にするリスクにはかなり迷いがあった。当然、いちばん売り上げが見込める日だからだ。  その店は俺1人で営んでいた。たかだか14席のチッポケな街外れのバーであり、繁盛していたわけでもない。それなのに当時、こんな小さな週休3日の取り組みを、さまざまなメディアやニュースが取り上げてくれたのは、時代を少しだけ先取りしたからだろう。  テレビではNHKが数回、フジテレビなどの民放やラジオでも数回、そのほか雑誌記事やネットニュースなども、幾度となく我がバーの週休3日を報じてくれた。  俺が定休日を徐々に増やして週休3日にしたのには、大きく3つのワケがあった。 1:現代人、特に日本人は働きすぎで疲弊しているから 2:経済成長がなく人口が減少していく時代にあって、売り上げや収入が小さくとも、豊かさを享受するメソッドを示したかったから 3:上記を理由に、“あまり働かない世の中”へと牽引したかったから  1に関しては、昨今の週休3日の流れと目的が同じだ。だが2と3は、似て非なるものだ。
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売り上げは減ったが得たものとは?
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