入管施設でのナイジェリア人被収容者の餓死は、本当に「仕方がない」ことだったのか!?

被収容者の死は本当に「仕方がない」ことだったのか?

法務省前で記者会見

申し入れの後、法務省前で記者会見をするSYI(収容者友人有志一同)メンバー

 長崎県にある大村入管の収容施設内で、6月末にナイジェリア人のサニーさんが3年7か月もの長期収容の末、謎の死を遂げた。法務省側は「死因を調査中」と言っていたが、10月1日にようやく「ハンガーストライキによる餓死」と発表した。  今の日本で、餓死する人などなかなかいない。なぜそのようなことになったのか。またなぜ死因の発表に3か月もの時間を費やしたのだろうか。  法務省は、収容施設内で餓死者を出してしまったにもかかわらず、本人が食事も点滴も拒否したため「対応に問題はなかった」と答えている。なおかつ「サニーさん本人に犯罪歴がある」とまで発表した。  これにより、ネットでは「犯罪者だから仕方がない」「自ら食事を絶ち、点滴も拒否をしたのだから自業自得」との声もあがり、人の命が失われたにも関わらずバッシングを受けるという無情な事態も起きた。  しかし本当にそれは「対応に問題がなく、仕方がない」できごとだったのだろうか。

入管は、約束をしながら嘘をついている

法務省の周りなどをデモ行進

法務省の周りなどをデモ行進

 10月8日、外国人を支援する市民グループSYI(収容者友人有志一同)が法務省まで出向き、河井克行法務大臣と佐々木聖子・出入国在留管理庁長官あてに抗議の申入書を提出。その後にデモ行進を行った。いずれも、収容施設内で死者を出してしまったことへの責任の追及、長期収容による人権侵害などを訴えるものだった。  SYIメンバーの柏崎正憲さんは、「収容を送還の手段にしていることが問題。精神的に痛めつけて帰るように仕向けている。それは拷問であって、相手に犯歴があるからやっていいということではない。むしろ、入管のやっていることのほうが犯罪的だ」と強く批判した。  同じくメンバーの鈴木堅登さんはこう語る。 「最近、白内障で片目を失明した人が仮放免されました。もっと早く治療していればそんなことにはならなかった。入管の医療ネグレクトも、深刻な問題です。他にも、ハンストしていた人を解放2週間で再収容している。  再収容への抗議で再びハンストを始めると、入管が『仮放免するから食べろ』と言うが、誰も仮放免された人はいない。2か月以上も放置されている人もいます。入管は、約束をしながら嘘をついている」  ハンストは現在、牛久入管だけでも30人前後が解放を求めて行っているが、未だ自由の身になった者はいない。法務省は「被収容者の4割が何らかの犯罪経験者で、再犯の恐れがあるため解放できない」とも発表している。  SYIのデモ行進では、約30人の参加者が法務省の建物を回り「収容やめろ、人権侵害やめろ、差別をやめろ、病院に連れて行け」など、シュピレヒコールをあげた。
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刑事罰と収容を意図的に混同する入管の非道
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