9月12日には、学生3人が無期停学の処分を下されている。工学部4年生の北村剛さん(
@EnpvT4f3Cxd64ID)は、そのうちの一人。
北村さんは、大学の窓口に要求書を提出しようとしたところを職員に床に押し付けられ羽交い絞めにされている学生を助けようとして、職員と衝突した件などが「学生の本分に反する」とされ、無期停学処分を下された。
そんな彼は、今回のNさんの処分については、こう話している。
「Nさんに大学から来た通知文を読んだとき、これが本当に大学の公式文書として出されたものであるということ、またこんなことで本当に処分が検討されてしまうということが信じられませんでした。『鉄血のオルフェンズ』は僕も大好きなアニメで2回見たので……。
一部の人間が決定したことを一方的に押し付けて対話を拒否しているのが今の京大です。こうした現状をもっと多くの人に知ってもらいたいし、社会に対してちゃんと訴えかけていきたいです」
今回のNさんインタビューを読んで頂ければ分かるように、Nさんは一般的にイメージされるような自由で「おもろい」京大の学風を継承し、革新しようとしてきた人間だ。「ごちうさ総選挙」や「オルガ先生像」などの斬新な発想は一見するとバカげているが、彼なりの真剣な信念をも感じさせるものだ。
しかし、場合によっては院への進学をも断念せざるを得なくなるような状況に追い込まれているNさんの問題は決して笑いごとではない。毎年恒例となっていた「折田先生像」の文化がここで途絶えてしまうようなことにでもなれば、京都大学の山極総長がよく言っているような「おもろい」京大の文化はどんどん衰退していってしまうだろう。
京大はNさんへの懲戒処分の検討、そして先月発表された三学生への無期停学処分を一方的に強行するのをやめるべきだ。
<取材・文/鈴木翔大>