Wii企画担当者が語る「スペック重視社会がデザインをダメにする!」
スペック以外の部分も大事な「つい体験」
この強烈な体験は、SNSでプライベートをさらけ出す・のぞくという行為が支持されていることにもあてはまる。この体験を、玉樹氏は「つい体験」と呼ぶ。
「僕自身、お客さんの心を動かす体験をデザインしようとするとき、『その体験は性格が出るだろうか』というのをひとつの指標にしている。たとえば、スペック(性能)が低くてもなぜか買ってしまうことがあります。
ハイスペックでもないし、かといって安くもない。でも、なぜか使っているときに心が和む。そんな時、きっとそこには『ついやってしまう』『つい夢中になってしまう』『つい誰かに言いたくなってしまう』という体験デザインがあるんです。
スペック重視のモノ作りの現場でこういったことを話していたら、張り倒されるかもしれません。でもスペック以外の部分も大事だと思う、というのが僕の立場です」(同)
デザインとは「意図をもって表現する」こと
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