高金利のベトナム定期預金が突如、外国人NGに。代替案をベトナム在住者と考えてみた
前回伝えた。そして引き続き、ベトナム在住のセミリタイア投資家・宮内健吾(仮名)と共に、来年満期を迎えて宙に浮く彼の資産をどこに振り分けていくか、二人で検討してみることにした。
【前回記事】⇒日本人でも開設できる金利8%のベトナム銀行口座が突然、規制強化。そのワケを考察した
第一に、「その他の国の定期預金」である。実際、彼のブログでも今後インドネシアとタイで半々に暮らす案を検討中と明かしていた。実際のところ、その案はどうなったのか?
「インドネシアで一番ネックになるのは、観光ビザですね。3、4か月いられればいいのですが、実際には2か月ですから。バリなんかだと生活費も安く、住み心地もいいのですが、インドネシアって日本より人口が多い大国で、しかも多民族国家で民主主義が浸透していますから、民族紛争が起きる可能性が高いですよね。その点、国民の大多数がベトナム人で、良くも悪くも独裁国家のベトナムの方が政治的には安定しているということになります」
次に考えたのは、「不動産」である。これからも間違いなく発展していくベトナムで不動産を一軒所有しておけば、いつか高く転売できる可能性が非常に高い。今のところ、「民泊新法」ができたという話も聞かないので、365日運営可能になる。幸い、民泊のやり方であれば、筆者がいくらでも伝えることはできる。この案はどうか?
「今私が住むホーチミン中心街で、日本で言う2LDKのコンドミニアムを買えば、大体2~3000万円くらいです。さすがに私の全財産をかけて、というのはリスクが大きすぎると感じます。一方で、一千万以下で買えるのもないことはないんです。郊外で、私も見に行ったのですが、これがまた不便なところにあるんですよ。一応スーパーマーケットはありますが個人商店のほうが多く、ホーチミンなのに田舎町という雰囲気です。中心地まで20㎞くらいの距離ですが、朝に渋滞に巻き込まれてしまうと、一時間かかります」
日本で言う「南北線延伸」みたいな話があれば話は分かりやすいのだが、今のところホーチミンに地下鉄はない。
「聞くと、そんな辺鄙な場所のマンション群が、ベトナム人には一万戸売れたそうです。そこに移り住むためというよりは、明らかに投機目的だと思います。民泊をやるにしても、そもそもそこへ外国人旅行者がどうやってたどり着くのか、が問題になりますね」
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不動産を所有しても、ネックは交通手段
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