今日午後にも可決濃厚な横浜カジノ補正予算案。その異常さを物語る12の事実

ベイブリッジ

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結論ありきが明らかになった横浜市会、4時間に渡る質疑

 2019年9月11日から横浜市会(政策・総務・財政委員会)で始まったカジノ補正予算案をめぐる委員会審査。林市長が「白紙」から突如として誘致を表明した8月22日の記者会見資料にはデータ捏造と言って差し支えない内容が記載されていたことは既に既報*の通りだが、委員会審査でも耳を疑うような事実が次々と明らかになっている。<*横浜カジノ誘致の根拠データに「作為」発覚。「横浜市の観光消費額は少ない」という欺き|HBOL>  前回は、カジノ反対の立場の3名の市議会議員(共産・荒木由美子、無所属・井上さくら、立憲・花上喜代志)の質問に対する、横浜市の小林一美副市長や職員の答弁で明らかになった12の事実について、1~5までを紹介したが、今回は6~12までを紹介したい。 【前回記事】⇒問題だらけの横浜カジノ補正予算案。明るみになった12の事実 委員会審査で判明した事実.001

例外だらけのプロセス

 No6~9はカジノ誘致のプロセスが例外だらけであることを示している。  No6「本来は認定申請前に行う都市計画審議会や港湾審議会の前に、国へ認定申請するスケジュールに変わってる」について。従来は都市計画審議会や港湾審議会などの第三者機関による審査を終えた後に国へ認定申請するスケジュールとなっていたが、当日に提出された資料では国への認定申請と並行して、そうした審査を行う流れに前倒しされていた。しかも、資料では「都市計画等」という文言の「等」に港湾審議会を潜ませるという小細工も行われている。  以下、この件が発覚した際の井上さくら委員と横浜市のやりとりの抜粋を紹介する。 井上さくら委員:前回は、臨港地区だから港湾審議会を経なければいけないという答弁だったのでは? だから、前回は都市計画などは立てられないとおっしゃっていたはず。 小林副市長:はい。私のその発言は訂正します。今日提出したスケジュールが正しい。都市計画等の「等」に港湾審議会も入ってますので。 井上委員:「等」に? あ! この「等」に港湾審議会が入ってるの? えー? 私はカジノ・IRは反対だが、進めるためのやり方というものがある。本当に必要で、理解が得られると思ってやるなら、正々堂々とやってくださいよ。正規のやり方で。都市計画は、都市計画審議会とか港湾審議会をちゃんと第三者機関として設けているわけだから。認定申請は大きな行為だから、国への認定申請の前に、第三者機関の意思を聞くべき。  役所の資料で「等」が出てきたら都合が悪いものが隠れているのはよくある事だが、ここまであからさまに「等」を活用して、本来の順序を無視して、国への認定申請を急ごうとする横浜市の姿勢がよくわかる。  続いて、No7「『急いでいた』という理由で、2019/7/26に出したとされる補正予算の要求書の処理印には日付がない」について。当日に資料として提出された補正予算の予算要求書。決済文書でありながら、なぜかこの要求書の処理印には日付がなく、不審に思った井上委員はこの点を質問する。  以下、井上委員と横浜市のやりとりの抜粋を紹介する。 井上委員:予算要求書の処理印に日付がないのはなぜ? 局長:すいません。本来は日付があるべきだが、提出を急いでいたので、これで決済した。 井上委員:いつ本当に予算要求したか、わからないじゃないですか。これも市長が誘致を決断する7月31日の前の26日に要求書を出している。そもそも、日付が書いてない決済文書を出すのが信じられない。いつ起案して、いつ承認したか分からない決済文書なんて。  ただ「急いでいた」という理由で日付がない決済文書で手続きが進められていたことがこの質疑で明らかになった。さらに、No3とも関連するが、市長が誘致を決断する前に横浜市の職員は予算要求書を出すという不自然な行動に出ている。
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事前に決めるべきことが何も決まっていない!
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