駐輪場もシェアの時代へ。空きスペースを駐輪場にして不正駐輪を減らす取り組み

再評価される自転車、不正駐輪が増加すると懸念する声も

「めんどくさいからここ止めてしまおう」から始まる不正駐輪。誰しもが“してしまった”ことがあるもの。

撮影:板垣聡旨

 2017年に施行された自転車活用推進法。自転車は、環境と使用者の健康に良く、渋滞の緩和や災害時における利便性が高いため、政府が利用を推奨した。  これを機に、NTTドコモやソフトバンクグループ株式会社を始めとする大手企業は、シェアリングサイクル事業へ参入を始めた。自転車の使用頻度が高まる未来は、すぐ目の前まで来ている。  その反面、不正駐輪が多くなるとの不安の声が高まっている。この状況を打破するために、”駐輪場をシェアする”といった画期的な事業に取り組んでいる会社がある。その軌跡をたどってみる。

なぜシェア駐輪場の事業が生まれたのか その背景を追う

 シェア駐輪場の事業名は、みんちゅうSHARE-LIN(以下、みんちゅう)。運営会社は、アイキューソフィア株式会社(東京都新宿区 代表:中野)。2017年7月にサービスを開始した。

撮影:板垣聡旨

 専用のアプリを使い、空き家や店舗、オフィスビルや民家が抱えている空きスペースを駐輪場として貸し出す。数台分のスペースの有効活用を目指し、「費用¥0ではじめる 駐輪場・駐車場経営」をテーマにサービスを拡大している。  代表取締役社長は中野里美さん。新卒でインターネット広告事業を手掛けている会社に入社し、代表秘書や営業を経験、27歳のときにアイキューソフィア株式会社を立ち上げ、代表取締役に就任した。

提供:アイキューソフィア株式会社

 みんちゅうのサービスを始めたキッカケは、営業時代に不正駐輪の現状を目の当たりにして、原因が駐輪場の少なさだと気がついたから。 「駐輪場の台数は私たちにはどうしようもできない。ダメ元でカラーコーンに『予約専用』と貼り様子を見てみると、不正駐輪をされることがなくなりました。これで駐輪場が成立するなら、空きスペースをどんどん運用していけばいいのではと考えました。 不正駐輪って止めたい場所に駐輪場がないのが大きな原因だと思うんです。不正駐輪されやすい場所に駐輪場を作ってしまえば、解決しますよね」
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不正駐輪が起きるわけ シェア駐輪場は意味を成しているのか
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