ZARA、キューバの弱小アパレルのデザインをパクった疑惑。パクられ側はユーモアで応戦
ユーモアでパクリに対抗。弱小ブランドの気概
しかし、制限のある国で奮闘してきたクランデスティナは黙っちゃいなかった。それをユーモラスに訴えてそれを逆手にとって利用することが出来ると考えたのだ。彼らがデザインした標語は「Actually, zarita, tienes que parar」。それをプリントすることに決めたそうだ。ZaritaというのはZARAの縮小辞。tienes que pararというのは「(コピーするのを)止めねばならない」という意味だ。(参照:「El Mundo」) デジタル紙『Diario de Cuba』もZARAの親会社インディテックス(Inditex)にこのコピー問題についての問い合わせをしたそうだ。しかし、回答はなかったという。 クランデスティナのマーケテイングを担当しているフェリックス・ゴンサレスは今回コピーされたことについて、「キューバのデザインが国際的にも力をつけていることを示すものだ分析すべきだ。(我々の)標語はグローバルに大衆を引きつけるのに意味あることを立証している」と19日付け同紙で述べた。(参照:「Diario de Cuba」) 同様に、フェルナンデスも「上手くやっていれば、これがコピーされる最後ではないであろう。消費者がそれを認めてくれている、我々の顧客や友達が『どうしたんだ』と心配してくれる。それが我々に更なるエネルギーを与えてくれる」と述べて、問題はないとした。(参照:「El Mundo」)
なくならないZARAの「模倣」問題
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営から現在は貿易コンサルタントに転身
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