『おっさんずラブ』、『腐女子、うっかりゲイに告る。』 …日本のLGBT作品についてゲイに話を聞いてみた。

ゲイのセックスを妥協せずに描いた米国ドラマ『クィア・アズ・フォーク』

 一方で、LGBTを丁寧に描いた作品としてUさんは『クィア・アズ・フォーク(Queer as Folk)』を挙げた。1999年にイギリスで放送されたテレビドラマであり、2000年から2005年にかけてアメリカでリメイクされ放映されたシリーズが高い視聴率を獲得し、有名となった作品だ。  日本におけるLGBT関連のエンターテインメント作品との違いを聞くと、「妥協せずにセックスの世界を描いている」点だと言う。確かに、NetflixやAmazon Primeなどの映像配信事業が発展を遂げている中で、LGBTに関して丁寧に描いた各国の作品に触れる機会は多くなった。しかし日本においてテレビドラマや映画などでLGBTやLGBTのセックスについて積極的に描いた作品はほとんどないと言える。

「現実に存在しているのに、エンタメでは切り捨てられている」

 「エンターテインメント作品には、もっと多種多様な人々が登場してしかるべき。今の日本のエンタメでは、LGBTをはじめとするマイノリティなど現実に存在しているのにも関わらず切り捨てられていることが余りにも多いと感じる。社会問題しかり。もっと多様に、描いていくべきだと思う」と、Uさんは話してくれた。  エンタメには、ただ観客を楽しませるだけでなく、様々な価値観や多様な現実を表現し、提示することのできる力があると思う。「切り捨てられて」きた事柄や、多様な立場の人々にフォーカスした作品が、日本でも今後多数登場してくることを、願ってやまない。
早稲田大学卒業後、金融機関にて勤務。多様な働き方、現代社会の生きづらさ等のトピックを得意分野とし、執筆活動を行っている。
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