夏休み明けにモチベーションが急降下……9月病の原因と対策
5月病は多くの人がご存知だと思うが、9月病のことを知っている人はまだ少ない。もし、あなたが「焦燥感」「無力感」を感じている場合は、9月病の可能性がある。
そもそも、9月はさまざまな業界で“呪われた月”だと考えられている。証券市場では9月は最悪の月と言われており、映画業界では9月は新作映画でよい成績を出さないと考えられている。長期休暇が明けたあとの9月は、精神的に危険な月なのだ。
9月病が起きるのには下記の2つの原因があると考えられる。
1:季節の変化
9月になると日照時間が短くなるため、人間が太陽光を浴びれる時間が減る。人間は太陽光を浴びると脳内でセロトニンという物質が分泌され、自律神経を整えて、心をポジティブにさせる。別名「幸せホルモン」と呼ばれている。
9月の日照時間の減少は、脳内のセロトニン(幸せホルモン)の分泌量が減ってしまうことで、その結果、これまでよりも幸せ感の減少を感じて、憂鬱な気持ちになってしまう。
室内でずっと作業をするSEのような職業の人は、太陽光を浴びる時間が普通の人よりも少ないので、お昼ご飯をデスクで済ますのではなく、外に出て太陽光を浴びるようにしたほうがいい。
2:長期休暇によるコンフォートゾーンの変化
「コンフォートゾーン」とは、自分の習慣や行動において、快適さを感じる範囲のことを意味する。人間には、現状維持を好む傾向があり、このコンフォートゾーンから出るには気力が必要だ。「これから、毎晩5km走ろう!」「これから、毎日1時間読書をしよう」と思っても続けづらいのは、それが今のコンフォートゾーンの外側の行為だからだ。
夏休みのような長期休暇のなかで、仕事をしている日々とは違う日常を生活してると、より快適なほう、より楽しいほうへとコンフォートゾーンが狭くなったり、移動したりする。
そして、コンフォートゾーンが再構築されたところで、長期休暇が終わって仕事が始まることで、長期休暇の前では当たり前だった毎日でも、コンフォートゾーンが移動していることで、仕事を始めるときには精神的な気力が必要となる。その気力が必要な毎日が、人の心をすり減らしてしまって、憂鬱な気持ちを引き起こすようになるのだ。
上記2つが、9月病を引き起こす原因だと考えられる。
日照時間が心に影響
仕事を始めるのにも気力が必要
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