片付けられないことをポジティブに捉えると、新たな段階にシフトできる!?
こんにちは、片付け心理専門家、空間心理カウンセラーの伊藤勇司です。
令和元年の7月にネットニュースで、米国の心理学者の「
The ADHD Advantage: What You Thought Was a Diagnosis May Be Your Greatest Strength」という本が話題になりました。
その内容は、ニューヨーク在住の心理学者・デイル・アーチャー氏によるもので、ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、才能ある子供に宿る「ギフト(天賦の才)」であるという発表です。
まだ日本では未発表の学術書ですが、このニュースを受けてぼくの空間心理カウンセラーとしての仕事にも、おおいに関連する話だと実感しました。
実は、部屋が片づかないと悩む人の中には、発達障害・ADHDなどと診断されている方が非常に多い傾向にあります。逆に発達障害の人は片づけが苦手であるという話もあるくらい。
そんな中で、この米国の心理学者の方の研究と同じように、ぼくは部屋が片づかなくなる方の「才能」について着目して研究をしていました。
部屋が汚いという状態だけを見ると、それが悪いように捉えられがちなのですが、「なぜ、部屋が散らかっていくのか?」という根本要因を掘り下げて考察をしていくと、実は才能に溢れているが故に、散らかる現象が生まれやすいということが分かってきたのです。
片付けられないという、発達障害の特徴を「才能」として捉えることの重要さ
そこに気づいた時に、直接的に部屋を片づけることをレクチャーするよりも、その人の才能が活きるような過ごし方ができるようなサポートをした方が効果的なのかもしれないと思って、ここ2、3年は、部屋を片づけるための片づけではなく、「その人の才能を活かすために片づけを活かす」という角度から片づけ問題について考察をし続けてきました。
その結果、部屋の片づけについてを一切考えないでいいので、自分の才能を発見し、その才能が活きることを中心に過ごしていただくことを考えてライフスタイルを整えていくと、結果的に部屋を自然に片づけたくなる人や、才能が開花することで毎日活き活きするようになって、人生に充実感が生まれていく人が圧倒的に増えていきました。
僕はデイル・アーチャー氏の発達障害と天賦の才について発表を受けて、改めて自分の性質をネガティブな捉えるのではなく、ポジティブに転化していくことが時代に求められているのだろうと考えています。
ちなみに、部屋が片づかない人々には、実はすごい才能があるのではないだろうかと考えるようになったのは、ある企業研修でクリエイティビティにおける実験をした時の経験がきっかけになっていました。
会社の新商品アイデア立案会議において、「片づけが苦手グループ」と「片づけが得意グループ」に、別れてもらってブレインストーミング(自由連想法)を行ったのです。
これは、常識から外れていてもよくて、実現可能か不可能かを問わずに、自由にアイデアを出していく会議です。
制限時間を8分にして、その時間内に出来るだけ沢山のアイデアを出すことを目的に会議をスタートさせていきました。
すると、どうなったのか?