また、プロ野球選手はサラリーマンで言うところの“出張”が多い職業だ。北は北海道、南は九州まで移動しなければならない埼玉西武ライオンズだが、増田投手はどのように体調管理を行なっているのだろう?
「移動中は僕はほとんど寝てますね(笑)。朝早いことも多いので、新幹線や飛行機ではゆっくりと時間を過ごしています。特に寝つけなかったりということもないので。
家族と離れてしまう時間も多いですが、テレビ電話をして子どもの顔を見たり、コミュニケーションをとってひと息つけるようにしています。移動によってコンディションを崩したり、苦になるようなことはないですね」
プロ野球選手の日々の仕事への向き合い方は、きっとビジネスパーソンにも役立つはずだ。増田投手は最後に今後の抱負とサラリーマン読者への夏バテ対策を贈ってくれた。
「一試合でも多くチームに貢献して優勝を目指して頑張ります! 普段、あまり野球を観ないという読者の方にも、社会貢献活動などを通して、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
夏で暑くなってくるとあまり食事を取れなくなってくると思うので、しっかりご飯と睡眠は取るように気をつけてほしいですね」
<取材・文/林 泰人 撮影/渡辺秀之>
【増田達至(ますだ・たつし)】‘88年、兵庫県生まれ。柳学園高校、福井工業大学から、社会人時代はNTT西日本でプレー。‘12年、ドラフト一位で埼玉西武ライオンズに入団。‘15年にはパリーグ最多の72試合に登板し、リーグ最多の40ホールドを記録。最優秀中継ぎ投手賞を受賞した。‘18年にはチームの10年ぶり22度目のリーグ優勝に貢献。