「猛暑ニッポンの五輪開催、どう思う?」訪日外国人に聞いてみた
トライアスロンの競技会場が大腸菌だらけであることが発覚するなど、準備段階からトラブル続きの東京五輪。なかでも懸念されているのが、来年の開催期間中の気温だ。
五輪招致の際には「温暖で理想的な気候」という触れ込みだったが、実際の気温はご存知のとおり。23区内の熱中症による死者は2年連続で100人を超え、来年の開催期間中も猛烈な暑さが予想されている。
こういった状況について、日本に暮らす在留外国人や観光客に意見を聞いてみると、案の定辛辣な意見が飛び交った。
「ハッキリ言って狂ってるよ。昼間に外に出るだけでもウンザリした気分になるのに、この暑さのなかでスポーツをやったり、観戦するなんて考えられない。そもそも、日本の夏を味わったことがある人なら、この季節にオリンピックをやるなんてバカバカしいとわかるはず。今になって大騒ぎしてるけど、招致の段階で無茶だという人がいなかったのがおかしいよ。日本人はこういうシチュエーションでやることを美化しがちだから、盛り上がるのかもしれないけどね」(男性・アメリカ人・38歳)
暑さ対策はすでに手遅れであるというだけでなく、初めから実現不可能だったというのが、大方の見方だった。
「死人が出ると思う。実際、熱中症で死んでる人がたくさんいるのに開催するっていうのは、人の命なんて知ったことじゃないってことでしょ? 日本のなかだけでならそれで通じるのかもしれないけど、海外から来た人に死人が出たら、誰が責任をとって、他の国からどう見られるのか考えたほうがいいと思う」(女性・ノルウェー人・33歳)
選手や観客の安全性はもちろんだが、競技内容も期待できないという意見もあった。
「毎年、夏休みの時期に日本に来ていて暑いのにはある程度慣れたけど、スポーツをやるのは流石に無理だと思う。アスリートはバカンスに来るわけじゃないしね。競技をこなすだけでいっぱいいっぱいじゃないかな」(男性・フランス人・36歳)
また五輪はおろか、日常生活での暑さ対策ですらお手上げだという声も。
「通勤するだけでも疲れるし、暑さには全然慣れないね。小さな扇風機を持って歩いている人を見かけるけど、あんなの何の役にも立たないでしょ。とにかくできるだけ昼間には屋外に出ないようにしてるよ」(男性・ポーランド人・29歳)
「ハッキリ言って狂ってる」
アスリートにとって五輪はバカンスではない
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