仕事ができない人が陥る3つの危険な口癖とは? 気づけば自分にも悪影響

マイナス思考や自己保身が引き金に

 こういった口癖を使う人は、優秀ではない可能性が多い。なぜなら、理由は2つだ。  1.自分が失敗したときに失敗した理由を考えなかった  特にマイナス思考の人に多いのだが、過去にその人が挑戦して失敗したときに、「なぜ失敗したのか?」を考えなかった。  また、自分の失敗だったとしても人に責任を押しつけたため、本質的な問題点がわかっていない。建設的・前向きなアドバイスをすることができないため、「前にやって無理だった」としかアドバイスできないのだ。  2.プライドが無駄に高い  自分が失敗した挑戦に成功されると、自分の価値が下がるため、なんとしても相手の挑戦を阻止したいと思っている。成長というのは、失敗と改善の先にある。これらの発言を見て分かると思うが、改善をしてきた人の発言ではない。  そのため、十分なスキルを持っていない可能性が高く、自分が困った時に助けてくれないだろう。その人の助言が本物かというと、それすら怪しい。むしろ、彼らは「自分たちよりも目立つな!」と出る杭を打って、強制的に自分の杭の高さに合わせることで安心感を得ている。

優秀ではない人の口癖に染まってしまう

 このような発言をすることを、アドラー心理学では「勇気くじき」と呼ばれており、そのような行動をする人は「弱い人」と呼ばれている。  この口癖は相手の技量を見極めるだけでなく、自分が普段使っている口癖に注意を向けるためにも活用していただきたい。人はもともと適用力が高く、強い意志がなければ環境に染まってしまう。そして気がつくと「勇気くじき」な発言をするようになって、「弱い人」になっているかもしれない。 【参考記事】⇒気づけば嫌いな同僚に染まっていた!?恐るべき「カメレオン効果」の影響  優秀じゃない人の人生に振り回されて、自分の可能性を狭めたり、限られた人生の時間を無駄にする必要はない。あなたは、あなたの人生を生きるべきだ。あなたの周りの人や、自分の発言について、凡人化していないかチェックしていただきたい。 【参考文献】 『ハッカーと画家 コンピューター時代の創造者たち』ポール・グレアム・著/川合史朗・監訳 『嫌われる勇気』岸見一郎、古賀史健・著
心理戦略コンサルタント。著書に『トップ2%の天才が使っている「人を操る」最強の心理術』がある。MENSA会員。心理学を使って「人・企業の可能性を広げる」ためのコンサルティングやセミナーを各所で開催中。
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