グラドル界をとりまく環境の変化。倉持由香が考える多様性「サラリーマン文化時評」#12

 SNSを活用したプロモーションが必須となる一方で、企業や個人が炎上する機会もまた増えている。ファンや顧客とはどのように接すればいいのか? 前回に続いて、当連載の著者・真実一郎がグラビアアイドル・倉持由香を直撃した。

SNSでの好ましい振る舞い方

真実一郎(以下、真実):「『グラビアアイドルの仕事論 打算と反骨のSNSプロデュース術』(星海社)の中で『クソリプおじさんとは戦わない』という項目があって、これはSNSの世界をサバイブするための達観だと思いました。アイドルって特にクソリプに煩わされるから、みんな対処に悩んでいると思います」 倉持由香(以下、倉持):「とにかく戦わないことですね。最初のうちはむきになって反論したときもあったんですけど、それは本当に意味がないなって。『はい論破!』って気持ちよくなったところで、はたからみていると『この娘、気が強いな』とマイナスに見られることも多いので。  論破した気持ちよさよりマイナスのほうが大きいんです。クソリプに対してはそっとミュートしてスクショしてフォルダに入れて、あとで“クソリプおじさん図鑑”として楽しんだほうが、私にとっては正解かなと思っています」 真実:「そうやってスルーしていると、クソリプは無くなっていくものなんですか?」 倉持:「まだ全然あります(笑)」 真実:「であれば、もう資源として有効活用したほうがいいということですね。例えばどんなクソリプがあるんですか?」 倉持:「例えば、『ゲームしています』っていうツイートに対して『貴重な20代、もったいないよ』とか。あと、よくいるのが“元カノに似てるおじさん”です。『元カノに似てるんだよな~』みたいな感じのリプで、リアクションに困るんです。そういう人たちのツイートを調べると、大抵私だけでなくいろんな人にクソリプを送ってるんですよね」 真実:「女のコにかまってほしい、ということなんでしょうね」 倉持:「でも、会社で女子社員に同じことを言ったらかなり嫌われるはずなんですよ。そういうおじさんたちのためにも、“クソリプおじさん図鑑”を作って、クソリプの例を添削して、『これはこうすればモテリプになる』というのを伝えたいんです。  例えばグラドルたち数人で撮った写真に対して、全員への巻き込みリプで『〇〇ちゃんが一番かわいい』みたいなクソリプがあるんですが、あれって本当に気まずいんですよ。だから正解は『〇〇ちゃんの友達、みんなかわいい』なんです。よりみんなが過ごしやすくなるような言葉を選びましょう、という本を出したいです」

努力や頑張りは発信していくべき

真実:「そんな倉持さんが、ツイッターの使い方で最近注目している人って誰でしょう」 倉持:「グラビアアイドルだと、川崎あやちゃん(@kawasaki_aya)がずば抜けていると思います。チェキプレゼントのリツイート&フォロー・キャンペーンをやって、当選者にはあやちゃんが自分で封筒に宛名を書いて直筆の手紙とか入れたりしているんです。  撮影会の告知ひとつとっても、直筆イラストで撮影会の仕組みを解説して、すごく丁寧なんです。売れっ子の川崎あやちゃんが新人よりも告知を一番丁寧にする、っていうのが衝撃ですね。すごく頭がいいんだと思います」 真実:「グラドル以外では、ちょっと前はプロ無職の『るってぃ』(@rutty07z)さんに注目しているとおっしゃっていましたよね」 倉持:「人間って、頑張っている人を無条件に応援したくなるんだな、というのが勉強になりましたね。頑張っているということを公表する人に対して『お金をあげよう』『仕事をあげよう』と支えたくなる人たちがいることを学んだので、努力しているということはSNSでも隠さず表に出すべきだなと思いました。  あと、肩書の強さですね。『プロ無職』っていう。真逆なものを繋げているのが『尻職人』と似てるな、って(笑)」
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今後のグラビアアイドルとしての在り方
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