ハードル高そうな先物取引。やるなら「原油」が最適な理由とは?

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Image/A Quinn via Pixabay

 日経平均は平成最後の4月相場で2万2000円を回復したものの、その後下げ調子。米中衝突で主要通貨も下げ基調。買えば儲かる金融商品はまず見当たらない。こんな状況で稼ぐには売りしかない。下げ相場でも稼ぎ倒すカラ売りマスターたちの手法を魂に刻むべし!

’19年の原油相場は? 6月開催されたOPEC+以降のトレンドに注目

トレンドが明確で値幅取りが簡単!? 先物やるなら原油一択!

 為替や株式市場の変動要因にもなりえる商品(コモディティ)市況。馴染みがないという人も多いだろうが、なかでも原油先物は商品先物市場のなかで最大の取引高を誇る。 「売買できる原油先物には、WTI原油とブレント原油、ドバイ原油の3つがあります。ドバイ原油は文字どおりアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで生産される原油で、ブレント原油は欧州市場の指標となる英領北海産原油ですが、国際的指標として機能しているのは米テキサス産の価格であるWTI原油。最も取引高が多いため、“素直なチャート”を描きやすい。少々ボラは大きめですが、トレンドが継続しやすいので初心者でもトレードしやすい商品と言えるでしょう」  こう解説してくれたのは現役のコモディティ・トレーダーであり、経産省の原油価格研究会のメンバーでもある江守哲氏。原油がオススメな理由はほかにもあるという。 「原油は数あるコモディティのなかで最も報道量が多い。情報収集が容易なのです。アメリカ、ロシア、中東の産油国は常に価格を見ながら生産量を調整しています。その価格は世界経済に影響を及ぼすので、トランプ大統領や産油国のトップの発言一つで上げ下げする。一方で原油価格がある程度の値段に落ち着いていることは世界経済が堅調な証しでもあります。原油の需要が高止まりしていることを意味するからです。最近では原油とアメリカの代表的な株価指数であるS&P500の相関性も見られる。おそらく、S&P500と原油を同時に投資している投資家が多いからでしょう」

原油とS&P500は相関性アリ

原油

S&P500

……近年の原油価格は米国の代表的な株価指数であるS&P500と正の相関性があるという。そのためS&P500を見ながら原油相場の動向を予測するのも有効。一時は米ドル/円と逆相関にあると言われたが、今は連動性が薄れている。  原油に精通すれば世界経済全体を見渡すことができるのだ。
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国際情勢から原油相場を読み解く
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