新潟選挙区で、安倍首相と枝野代表の対照的な“応援演説バトル”。どちらに軍配が上がる!?

被災地支援、観光対策を訴えた安倍首相

安倍首相の新潟入り

7月5日、塚田一郎候補への応援演説のため新潟入りした安倍首相

 参議院選挙新潟選挙区では、「忖度道路」発言で国交副大臣を辞任した現職の塚田一郎候補と、「脱・忖度政治」を訴える野党統一候補の打越さくら氏が激突し、全国有数の激戦区となっている。与野党幹部が続々と応援に駆けつけ、安倍首相と枝野代表の“応援演説バトル”も繰り広げられた。  先陣を切って現地入りをしたのは安倍首相。告示翌日(7月5日)に山形沖地震の被災地・村上市に入り、ライフラインの復旧などに取り組むことを約束し、温泉地での宿泊キャンセルが相次いでいることを受けて観光消費への割引対策実施も表明。その直後に安倍首相は塚田氏への支持を訴えた。 「(山形沖地震の)発災後、塚田さん、大活躍です。やはり新潟で生まれ、育ち、そして、やがては新潟の土になっていく。誰よりも新潟を愛する男、塚田一郎。本当に頑張ってくれたと思います。  でもこの選挙、大変厳しい戦いであります。相手候補、いきなり県外からやって来て。塚田さんは新潟で生まれ育って、新潟のために頑張りたいという思いでこの選挙に出ている。一方、相手の候補は議員になるために新潟に来た人物なのです。  どっちが皆さん、新潟のためになるのでしょうか(聴衆から「塚田さん!」と言う声)。そうなのです。でも厳しい戦いなのです。皆さんのお力を塚田一郎に結集をしていただくようによろしくお願いいたします」

「アベノミクスの成果」を強調

安倍首相

アベノミクスの成果を強調した安倍首相

 まさに、安倍首相は震災復興対策を“人質”に塚田氏への投票要請をした形だ。6月29日には、土地改良事業(農業土木)予算を増額させた二階幹事長が、事業関係者を前に「選挙で頑張ったところには予算をつける」と発言している。国家予算を選挙対策費として使う、利益誘導選挙を実践していたのだ。  続いて安倍首相は、6年半のアベノミクスの数字を以下のように列挙した。 ・380万人の雇用を創出 ・6年連続の過去最高の賃上げ ・外国人観光客4倍増で3000万人 ・農林水産物輸出が9000億円 ・有効求人倍率が全国で1倍を突破 (*ただし、この主張については、 ・雇用創出の内訳のうち55%が非正規労働で、ワーキングプア層が多いとみられること ・6年連続の賃上げというがこれは春闘実績で物価上昇を加味した実質賃金では低下していること ・外国人観光客増は円安誘導による「爆買い」的なアジア圏からの観光客が中心で、主力層の中韓への外交の行方次第では伸び悩むことが予想されること ・有効求人倍率は団塊世代の退職など生産年齢人口の減少が主因であり、雇用増も引退した高齢者の短時間労働者が多いこと などは各紙でもファクトチェックされている。参照:東京新聞朝日新聞)  安倍首相は、年金問題について次のように訴えた。 「年金においても、この参議院選挙、大きな議論になっています。野党は財源についてまったくお話をされていない。具体的でないことしか言っていません。不安ばかり、煽っている(*)。  年金は皆さんの大切な老後の生活の柱です。しかし、その財源は現役世代の保険料の負担と、そして税金であります。この負担を上げることなく、年金額を上げることはできません。残念ながら打ち出の小槌はないのです。  そうなると、私たちは財源をつけて厳しい方々に政治の光をあてています。例えば、低年金の人たちに対して、この消費税を活用して、年最大で6万円の給付金を10月から行います。  また介護保険料を払っていらっしゃる方がたくさんいると思いますが、これは10月から負担を3分の2に縮小してまいります。私たちはできること、財源を見据えてしっかりと行ってまいりたいと思います」 (*これも、庶民が不安になっているのは老後2000万円が必要という数値を出したかと思ったら、なかったかのようにした政府の対応と欺瞞が要因である。また消費税凍結ないしは減税・廃止を訴える党は代替策も掲げている)
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