10年後には仕事を奪われる? 今から身につけるべきAI時代の生存戦略
「2045年」という言葉を聞いて、これが何の年かすぐにわかるだろうか。経済のニュースをよくチェックしていたり、落合陽一さんのファンであれば、すぐに思いつくかもしれない。
今回のテーマは、「AIと共依存していくために身につけるべきスキル」だ。「シンギュラリティ」という言葉を聞けば、「あっ!」と思いつくだろうか。2045年はシンギュラリティの年と言われており、AIが人間の知能を超えると言われている年だ。それによって、人間がいまやっている仕事の多くが奪われると考えられている。
この「奪われる」という表現は賛否両論あるが、この人の恐怖心をあおる表現が、多くの人の注目を集める要因のひとつにもなっていると私は思う。AIに仕事が奪われると言われているが、2045年に向けて何か準備している人がどれくらいいるかと言うと、ほとんどいないだろう。
筆者はいろいろな場所での講演の際にこの話を出すが、準備をしている人はこれまで数人しかいなかった。それもそのはずだ、2045年だと、あと25年後だろう。そんな先のことを考えて準備している人なんて希だ。
しかし、最近では、2030年には日本人の仕事の49%がAIやロボットに奪われてしまうという発表があった。実はあと10年ぐらいで、あなたの仕事はなくなってしまうかもしれないのだ。
もし、いま30歳なら、10年かけて身につけたスキルでバリバリ活躍しているはずの40歳のときには、あなたの仕事はなくなっているかもしれない。そうなると、意外にもうすぐじゃないだろうか。
10年は人によっては長いように思えるかもしれないが、私からするとかなり短い。なぜなら、ひとつのスキルをマスターするには1万時間がかかる(1万時間の法則)と言われているからだ。
【参考記事】⇒一流になるための「1万時間の法則」。効果をさらに上げるにはコツがあった!
あるスキルをマスターする習慣を、仕事中の4時間、毎月20日続けていても、約11年かかる。そうなると、あと10年かけてマスターできるスキルはひとつしかない。中途半端に「使えなくはないスキル」を身につけるだけなら1万時間もかからないだろうが、本連載の読者の方は薄っぺらいスキルを身につけたくて読んでくれているわけではないと願いたい。
なので、今からマスターするスキルについては、慎重に選ぶ必要がある。AIができない、今後も人間が担い続けるスキルは何かと言うと、以下の2つだ。
創造性:芸術や哲学などの抽象的な概念を整理・創出するスキル
協調性:他者との協調や、理解、説得するためのスキル
今回は、2つのなかで心理学と相関の強い「協調性」に注目していきたい。
あと10年であなたの仕事がなくなる?
AIには難しい「協調性」を身につけよう
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