アシックスの「パタハラ」は仕方のないこと? 当事者が反論

アシックスのパタハラ疑惑、訴えた男性を批判する声も

アシックスを提訴した男性

 アシックスの男性社員(38)は6月28日、育休取得後に出向を命じられたり、嫌がらせを受けたりしたとして同社を提訴した。報道を受け、同社の対応は“パタハラ”に当たるのではないかという批判が高まった。  一方で、男性の元には“育休を取りすぎではないか”といった非難も寄せられた。当事者の男性は、こうした批判をどう受け止めているのだろうか。

「過小な要求」はパワハラに該当する

 男性は、2011年に入社して以降、スポーツプロモーションや人材開発の仕事をしてきた。しかし2016年に育児休業から復帰した後は、子会社への出向を命じられ、物流倉庫での荷卸しや梱包といった仕事を与えられた。  男性は不当な扱いを受けたと感じているが、インターネット上では“元の職場に戻れなくても仕方がないのでは”、“倉庫での仕事を見下しているのか”といった声も上がっている。  しかしアシックスの男性に対する処遇は、パワハラに当たる可能性が高い。厚生労働省のパワハラの6類型によると、「過小な要求」はパワハラに当たる。具体的には、「運転手なのに営業所の草むしりだけを命じられる」場合や「事務職なのに倉庫業務だけを命じられる」場合が該当する。  男性の場合は、元々スポーツプロモーションや人材開発の業務を担当していた。それにもかかわらず、専門とは異なる倉庫での仕事を割り振られたことは、「過小な要求」に当てはまると思われる。  また男性は、「倉庫での仕事も重要な仕事。決して見下しているわけでありません」と前置きしたうえで、こう話す。 「倉庫の業務から本社に戻ってきたとき、人事部長に『今日はおごるよ。復帰祝いだ』と言われました。このとき、やはり倉庫での仕事は懲罰的なものだったのだと感じました」
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「転職すればいいのでは」と言われることもあるが……。
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