Muhammad Ribkhan/Pixabay
メーリングリストの老舗「freeml」が終了するというニュースが6月上旬に流れてきた。7月16日に、新規メーリングリスト作成の停止、8月26日にメンバー招待の停止など、段階的に機能を制限していき、最終的に2019年12月2日に終了する予定だ(参照:
freeml byGMO)。
freeml byGMOのサイトより
MLとも略されるメーリングリストは、ネットのコミュニケーションの主流からは外れつつある。少なくとも若い人には、LINE などのモバイル向けツールによるコミュニケーションが主流だろう。
今回の「freeml」の終了よりも前に、2014年5月28日には「Yahoo!グループ」が終了している(参照:
Yahoo!グループヘルプ)。それ以外にも、プロバイダ ASAHIネットのメーリングリスト サービスは、最近の2019年5月31日に終了した(参照:
ASAHIネット)。プロバイダ hi-ho の同サービスは、かなり昔の2008年4月30日に終わっている(参照:
会員サポートhi-ho)。多くの場所で、メーリングリストが終了している。
ただ、Googleグループをメーリングリスト的に使ったり、サーバーを借りた際に無料でメーリングリストを作れたりもする。メーリングリストを提供するビジネスの意味が薄れたという見方もできるだろう。
インターネットを最近始めた人や、若い人の中にはメーリングリストという言葉を知らない人もいるだろう。
メーリングリストとは、電子メールを使い、複数の人に同時に情報を送る仕組みだ。CC(Carbon Copy)や、BCC(Blind Carbon Copy)との違いは、1つのメールアドレスに情報を送ると、メーリングリストに登録されている全ユーザーに同じ電子メールが送信されることだ。
いちいち、1人ずつメールアドレスを選択してなくて済むので便利だ。また、登録されたメンバーに対して「受け取るだけ」「送信も可」など、設定をおこなうこともできる。特定のメールアドレス宛にコマンドを送ることで、過去ログを手に入れたり、メーリングリストを管理したりすることも可能だ。
メーリングリストは、電子メールをよく使う人同士で利用すれば、とても便利な仕組みだ。サークルの連絡網や、学校のOBのやり取りなど、関係者全員で情報を共有したい時には、とても便利な仕組みだ。