同じ秋田県民の苦しむ声に、一丸となって寄り添うべきだ
イージス・アショア配備候補地である陸上自衛隊新屋演習場は、秋田市新屋地区の住宅地に隣接。近くには学校や保育園もある
続いて「(静氏の)運転手をしている」という、夫の寺田学氏もこう訴えた。
「あんなズサンな調査報告書を出されたということは、
『秋田は軽く見られた』と思います。こんな資料を出しておきながら、政府・与党は『イージス・アショア整備推進本部』を新しく作って、いまだに『新屋が適地だ』と言い続けている。白紙撤回どころか、まだ進めようとしている。
秋田県民が(新屋地区住民に)寄り添わなかったら誰が寄り添うのか。同じ県民の秋田市新屋の方々が『何とか我々の苦しさを知ってほしい』と声を出してきた。
国や与党は寄り添ってくれないが、金足(農業高校)フィーバーで秋田県が一丸になれた時と同じように、一部の地域の方々の『これだけ苦しい思いをしている。助けてくれ』という声に、秋田県民は全員で寄り添うべきだと思います。
『国にこうやって押しつけられている時に、どうやって我々は団結して同じ県民のそばに立てるのか』が問われていると思います」
イージス・アショア配備についてまったく触れようとしない与党側の姿勢に対して、秋田県民はどのような判断を下すのか。注目選挙区の一つとなる可能性が高い秋田選挙区から目が離せない。
<取材・文・撮影/横田一>