れいわ新選組、重度障害者の女性を参院選の公認候補に。「当事者の声を国会へ」
障害当事者として政治に参加し、少しでも変えていきたい
障害者が生きられる社会は、誰にとっても生きやすい社会
木村氏はこれまで、「障害者が生きられる社会は、誰にとっても生きやすい社会」だと訴えてきた。
「障害者は障害を持った時点から、教育の場面、働くところ、住む場所、遊ぶ場所、どこでも分けられてしまう。そのことで街の中のバリア、人の心の中のバリアも広がっていきます。分けられれば分けられるほど、差別はひどくなっていくばかりです。
それは私にとっても、非常に生きにくい社会です。そして、誰にとっても生きにくい社会のはずです。小さいときからともに育ち、学び、遊び、支え合って生きる社会は、差別のない誰もが生きやすい社会になると信じて、戦っていきたい」(木村氏)
木村氏の話が終わり、会見は質疑応答に移る。山本氏が「質問はありませんか」と会場に声をかけた。数秒間、沈黙が続く。このとき、記者たちは固まっていた。
「質問が浮かびませんか?」
そう問いかけた山本氏にしても、重度障害者と接したのは木村氏やその仲間と出会ったときが初めてだったという。「どう接していいかわからなかった。失礼だが、『腫れ物に触る』ような感じ」(山本氏)と当時を振り返っている。
筆者は木村氏に「政治の場での活動と、これまでの活動はどう違ってくるか」を尋ねた。
「私の現状を訴えるという意味では、そんなに変わらない。ただ、場所が地方自治体の行政ではなく、国会のたくさんの議員さんの前で、私の存在と私の状況を知ってもらう。そのことで国会の中のバリアなどがなくなっていったらいいなと思います」(木村氏)
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