「パスワードを再設定します。別のWebブラウザでログインしてみてください」
2つのアカウントは、メールアドレスもパスワードも同一になっていた。そこで、正しいアカウントのパスワードを変更することで、そちらに優先的にログインするというわけだ。
パスワードを再設定して、普段とは違うWebブラウザでログインしてみる。データが全て復活した。胸をなで下ろした。
続いて、いつも使っているWebブラウザでログアウトしてログインしてみる。こちらも正しいデータが表示された。これで一安心だ。
ユーザーサポートの担当者に「こうしたことはよくあるのか」と尋ねてみた。まれにあるということだった。
翌日、さらにメールでユーザーサポートが来た。第2のアカウントが作成されたのは、トラブルが起きた日だという。以前から存在していたわけではなく、ログイン画面で郵便番号を入力したタイミングで別アカウントが生成されたようだ。
同じメールアドレスで、複数のアカウントが作成されるのは奇異に感じる。そのことを仲間内で話したのだが「そういえば、amazon.co.jp と amazon.co.uk のアカウントは、同じメールアドレスで別アカウントだ」という人がいた。なので、グローバル全体で見れば、同じメールアドレスで複数のアカウントが作成されること自体は仕様のようだ。
今回の私のケースでは、同じメールアドレスで複数アカウントができたことよりも、ログイン画面での入力によって、複数アカウントが生成されてしまったことが問題だった。
メールでのユーザーサポートでは、生成された別アカウントを削除する提案が書いてあった。このままでは、またどういったタイミングで別アカウントにログインしてしまうか分からないからだ。
削除申請をしてくれということだったが、ユーザーサポートのページには、適切な申請例文がない。そのことを伝えると、向こうで手続きをして削除を実行してくれた。こうしてトラブルは完全に解消された。